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Jストリーム Research Memo(3):動画配信の基盤となる同社サービスにより企業の投資や運用コストを削減(1)
2021/11/26 16:03
FISCO
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*16:03JST Jストリーム Research Memo(3):動画配信の基盤となる同社サービスにより企業の投資や運用コストを削減(1) ■事業内容 2. サービス内容 一般企業や放送事業者が、音楽・映画・イベント動画、企業説明会・株主総会、教育動画、販促・広告など、コンテンツの種類や配信先の端末を問わず自社でインターネット配信をしようとすると、安定した運用のために大量のアクセスに耐える回線やサーバーを確保しなければならず、多額の投資が必要となる。しかし「J-Stream Equipmedia」「J-Stream CDNext」「ライブ配信サービス」といったJストリーム<
4308
>のサービス・商品を利用すれば、多額の投資や運用コストをかけることなく、必要なときに必要なだけ動画を配信することができる。もちろん、イベントなど一度に数万人以上のアクセスが発生する場合でも、コンテンツを安定して視聴者に届けることができる。さらに、コンテンツを配信する際の付随的なサービスとして、セキュリティ機能や配信対象を限定する認証機能、デジタル著作の権保護、コンテンツなどの販売に必要な課金決済システム、海外からのアクセスを制限できる国内外判別配信といったサービスも提供している。 (1) 「J-Stream Equipmedia」 同社は、コンテンツ管理やセキュリティといった配信設定、あらゆる端末で視聴可能なマルチデバイス対応、アナリティクス機能など、動画配信に必要な機能とワークフローをトータルで提供している。その中心となるのが、自社開発したソフトウェアで、インターネットで動画を配信するために必要な機能を装備した動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」である。「J-Stream Equipmedia」は、利用者のスキルを問わず使いやすい管理画面、他社のシステムと連携できる柔軟性、使える機能に併せて月5万円からというリーズナブルな価格設定、高速で安定したCDNの利用など、一般企業でも手軽に動画を活用できることが特徴となっている。さらに、顧客に適したサービスの導入を支援するアカウント営業と導入後に運用面で対応する専任スタッフが一体となって、安心のサポートを常に提供できる体制も構築している。 ちなみに、同社の動画配信プラットフォームにはスタンダードとなる「J-Stream Equipmedia」のほか、インターネット番組の編成・配信に必要な機能をパッケージした「EQ Media Suite」、動画マニュアルに向けた編集アプリと動画配信がセットになった特別プラン「EQ Creativeエディション」、iPhone/iPadで撮影した映像をそのままライブ配信できるiOSアプリ「EQライブキャスト」、管理している動画コンテンツを簡単にインタラクティブ動画にできる連携オプション「Tou#cheee(タッチィー)」、Salesforce(セールスフォース・ドットコム<CRM>)向け動画アプリ「Equipmedia動画共有ライブラリfor Salesforce」などのラインナップがある。このように様々な機能を搭載した「J-Stream Equipmedia」は同社の強みとなっており、そのため利用実績も国内最大級の累計2,700アカウント以上を誇る。 (2) 「J-Stream CDNext」 動画や音声といったリッチコンテンツや、ゲームなど各種アプリケーションのアップデートファイルは、ファイルサイズが大きく、インターネット上で配信を行うとネットワークに大きな負荷がかかる。特にデータが1ヶ所から配信された場合、トラフィック(通信量)が集中することでレスポンスの悪化や通信速度の低下を招くほか、時には配信停止といった事態となることもある。サーバーや回線を増強することで対応は可能だが、導入や運用のコストを考えると一般企業には現実的な選択肢とは言えない。こうした課題を解決したのが、配信制御可能な管理コンソールと顧客サポートがセットになった、同社が自社構築したCDNサービス「J-Stream CDNext」である。 最大の特徴は、国内ISP(Internet Service Provider)やIDC(Internet Data Center)に分散配置された同社の配信用サーバー網にある。そのほか、見やすい管理画面と詳細な設定による柔軟な運営、最新の高速プログラムや高性能サーバー、SSL※1高速処理機能を備えている。そのため、アクセスが集中して重くなりがちな動画やゲーム、インターネット通販、キャンペーンなどのコンテンツを、数万人のユーザーに高速かつ安定して一気に配信することができる。加えて、大規模配信・グローバル配信が可能となる「Lumen CDN」、企業の社内ネットワークの高速・安定化に効果が大きい「Kollective SD ECDN」、DDoS※2防御やWAF※3統合型セキュリティCDNサービス「Imperva CloudWAF」といった海外の優れたサービスを組み合わせることも可能である。このためサービスレベルを向上・拡大させる「J-Stream CDNext」も、同社にとって大きな強みとなっており、導入実績は800アカウント以上となっている。 ※1 SSL(Secure Socket Layer):データを暗号化して、インターネット上で通信する仕組み。例えばインターネット上でクレジットカード情報や個人情報での通信に使われる。 ※2 DDoS(Distributed Denial of Service):複数のPCから1つのサービスに仕掛ける一斉攻撃のこと。 ※3 WAF(Web Application Firewall):Webサイト上のアプリケーションに特化したファイアウォール。 (3) 「ライブ配信サービス」 配信技術の進歩とコロナ禍によるオンラインニーズを背景に、株主総会・IRイベント、専門セミナー、スポーツ・コンサート、プロモーション、社内情報共有・研修など、インターネットを利用したライブ配信の利用機会が急速に増えている。またモバイル端末の普及により、視聴者が情報にアクセスする場所を選ばなくなったことも、ライブ配信の活用を後押ししている。 同社は、撮影から運用、配信までプロフェッショナルな「ライブ配信サービス」を提供している。回線をはじめカメラやエンコーダーといった機材、ライブ専門のディレクターやエンジニア、撮影クルー、ネットワーク技術者といったプロの人材、そして安定した配信ネットワークを、ニーズに合わせて最適な構成にカスタマイズし、企画演出やライブイベントの進行などミスのないオペレーションとともにトータルで提供している。さらに、街頭ビジョンやデジタルサイネージからスマートフォンまで、2DからVR(仮想現実)、360度動画といった様々な映像様式に対応する機能、イベントの最中に行えるアンケートや掲示板などを利用した視聴者とのコミュニケーション機能、視聴者の反応をリアルタイムに可視化する機能、追いかけ再生など、顧客や視聴者にとって便利な機能を数多く備えている。もちろん「撮影のみ」や「配信のみ」など、必要な機能だけを単独で提供することも可能である。「失敗できない生放送」であるライブ配信を確実に成功させるには、現場での対応力が重要な要素となるため、同社のノウハウや技術力、現場対応力は他社にない大きな魅力と言える。このため、年間のライブ配信2,600件以上という豊富な実績につながっており、「ライブ配信サービス」も同社の強みと言える。なお、ライブ中継を行いたいが絶対に失敗はできないという顧客に向けて、録画を利用した「疑似ライブ配信」サービスがある。テレワーク化の流れに沿った社内向け・少人数向けWeb会議サービス「双方向ライブ」も、代理販売を通じて提供している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《EY》
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4308 東証グロース
Jストリーム
360
11/22 15:30
+6(1.69%)
時価総額 10,101百万円
動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」、ライブ中継サービスが主力。大規模コンテンツの安定配信技術に強み。トランスコスモス傘下。M&Aを通じて事業領域の強化、拡大を追求。 記:2024/06/03
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