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プラッツ Research Memo(7):2022年6月期は7.2%の増収も、円安などで17.2%の営業減益を予想

2021/10/6 15:17 FISCO
*15:17JST プラッツ Research Memo(7):2022年6月期は7.2%の増収も、円安などで17.2%の営業減益を予想 ■今後の見通し 1. 2022年6月期の連結業績予想 プラッツ<7813>の2022年6月期の業績予想は、売上高は前期比7.2%増の7,550百万円、営業利益が同17.2%減の600百万円、経常利益が同25.6%減の650百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.8%増の400百万円となる。利益の圧迫要因は、原材料価格の上昇と物流費の高騰、円安である。2021年6月期の営業利益は、第3四半期の決算発表時に通期予想を上方修正したものの、第4四半期に失速し、計画未達に終わった。2022年6月期の期初予想では、2021年6月期第4四半期の原材料価格の高騰や海上運賃など物流費の上昇の影響が、通期で残るという前提で予算を立てた。コンテナ船運賃は、2020年夏から3〜4倍に急騰した。現在の“異常な水準”が続くことを前提としている。海運業界では、海上運賃が10月の中国の国慶節で工場の稼働が止まり、荷動きが落ち着く可能性があるとしていたが、コロナ禍の影響による物流の目詰まりと経済回復により2022年2月の春節まで続くとの見方も出てきた。一方、ベトナムは、ロックダウンと工場隔離を続けているが、同時に経済活動を回復する動きも出てきおり、再稼働する工場が増えている。予算上の為替レートは、1米ドル当たり110円と前期比3.43円の円安としている。為替感応度では、1米ドル当たり1円の変動により売上総利益率が0.5ポイント上下することになる。 2022年6月期は、新製品効果が期待される 2022年6月期は、新製品効果が期待される。前述したように、医療・高齢者施設市場向けにハイスペックモデルの「アスピーノ」を、2021年6月に発売した。在宅介護用電動ベッドでは、上位モデルの新製品の発売が2022年1月に予定されている。スタンダードモデルの「Miolet III」は、「低床」「省スペース」「移乗ののしやすさ」「身体のズレ抑制」などの利用者のメリットだけでなく、サイズ及び機能変更によって在庫負担を軽減するほか、パーツの軽量化で作業者の腰痛予防につながるなど、取扱事業者の「働き方改革」をサポートする仕様が人気を博した。市場のニーズは、低価格なスタンダードモデルと高機能な上位モデルに二極化している。同社のモデルチェンジは4年おきだが、それぞれのシリーズを2年ほどずらすことにより、隔年毎にどちらかの新製品を市場に投入することで業績に大きな波が生じることがないようにしている。新製品の仕様や特長は未だ開示されていないが、従来通り設計段階からコストダウンを行っていることが推察される。 周辺機器では、2020年12月にベッドサイドテーブル「PT03シリーズ」を発売した。ベッドとの挟み込みリスクに配慮した安全機構や特許出願中の天板のがたつき軽減機構を搭載している。2021年7月には、体圧分散性に動きやすさをプラスした床ずれ防止マットレス「ゼロソア」を発売した。本製品では中材に高弾性ウレタンを使用し、優れた体圧分散性と適度な反発力でマットレス上での動きやすさを両立している。伸縮性の高いウレタンをベッドの屈曲位置と最下層に使用することにより、厚さ12cm ながらベッドのリクライニングへの追従性を確保した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《ST》
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医療・介護用ベッドメーカー。福岡県大野城市に本社。在宅介護用ベッドや医療施設用電動ベットのほか、周辺機器や見守り支援機器等も手掛ける。ベトナムに生産工場。メーカー機能の再強化や海外市場の強化図る。 記:2024/07/28