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ヒーハイスト Research Memo(2):主力事業は高度な部品加工技術。顧客ニーズに合った製品供給に強み
2021/7/16 15:12
FISCO
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*15:12JST ヒーハイスト Research Memo(2):主力事業は高度な部品加工技術。顧客ニーズに合った製品供給に強み ■会社概要 1. 会社概要 ヒーハイスト<
6433
>の設立は1962年に遡り、現在の主力事業は、高度な部品加工技術である。主に3つの領域(直動機器、精密部品加工、ユニット製品)で事業を展開しているが、主要顧客としてTHKやホンダを抱えており、同社の技術力が高いことを裏付けている。ただし現在は、大部分がOEM供給、研究開発用やレース用車種向けの特殊部品であることから、業績が急変(急増や急減)することは少ない。今後は、現在持っている高い加工技術を生かして新分野へ展開することで成長を目指していく。 2. 沿革 同社は、1962年に創業者尾崎久壽彌(おざきくすや)氏によって川崎市に設立された。久壽彌氏は慶應義塾大学の文系の卒業であったが、これからの日本はものづくりが重要であるとの認識から、様々な部品加工を行う同社を設立した。その後1964年にはリニアボールブッシュの研究開発を開始、1965年には他に類のない含油焼結合金ソリッド型保持器の開発に成功して、画期的リニアボールブッシュの製造に着手した。1968年には日本精工<
6471
>(NSK)とリニアボールブッシュのOEM供給契約を締結、NSKブランドで販売を開始した。その後、1980年には工作機械及び産業機械等の直動案内機構用としてアンギュラウェイの製造販売を開始、1987年にはポジショニングステージ及びパラレルメカニズム構造の位置決めステージを開発、数々の特許を取得した。 1990年にはリニアボールブッシュでTHKとの取引を開始したのに伴い、秋田市豊岩工業団地に秋田工場を新設した。さらに1997年には球面軸受に関する特許を取得し、1999年から製品を販売している。さらに1999年にはプレス機械や金型用の高剛性直動軸受に最適なサーキュラアークローラガイドを開発し、販売を開始した。2004年の株式公開を機に2005年、現在の代表取締役社長尾崎浩太(おざきひろた)氏に社長交代する。2010年には円筒直動軸受に「回転ベアリング一体型ボールスプラインユニット」「ミニチュアボールねじスプライン(BSSP)」の2製品をラインアップした。さらに小径直動ベアリング「有限ストロークボールスプライン」シリーズ12種を発表している。 その後も2013年に民生向けリニアボールブッシュ「UTB(Utility Track Ball)」の販売を開始、2014年には釣り用ルアーの大手メーカーであるメガバス(株)の新可動ウエイトシステム「LBO(Linear Bearing Oscillator)」に同社の技術が採用された。2016年にはUTBシリーズにスリムタイプ、ロングタイプ、ロングスリムタイプを追加してラインアップを拡充した。 株式については、2004年に日本証券業協会へ店頭登録され、その後取引所の合併等に伴い、現在では東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場されている。 同社の社名の由来は、ギリシャ神話の中で、鍛冶の神、工芸の神、火の神として価値を創造する個性ある人格神として登場するヘファイストス(HEPHAISTOS)である。そこから、鋼を極める高度の技術、創造とファインメカニカルへの情熱を燃やし続けたいとの願いを社名に込めて“ヒーハイスト精工”と命名した。今後、さらなる事業領域の拡大(M&A戦略)に加えて、コーポレートブランド「ヒーハイスト」の認知度を高め、ブランド訴求力を強めるため、2020年7月1日に社名をヒーハイスト株式会社(英文:HEPHAIST Co., Ltd.)に変更した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《NB》
関連銘柄 2件
6433 東証スタンダード
ヒーハイスト
239
11/25 12:30
+1(0.42%)
時価総額 1,510百万円
円筒直動軸受メーカー。埼玉県川越市に本社。小径リニアボールブッシュに強み。レース用部品や試作部品の受託加工、ユニット製品の製造・販売等も。直動機器の製品力強化、ユニット製品の販路拡大等に取り組む。 記:2024/10/12
6471 東証プライム
日本精工
675.9
11/25 15:30
+3.6(0.54%)
時価総額 337,950百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
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