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GMOメディア Research Memo(5):2020年12月期は投資戦略を見直し、期初計画よりも損失額が縮小

2021/3/18 15:55 FISCO
*15:55JST GMOメディア Research Memo(5):2020年12月期は投資戦略を見直し、期初計画よりも損失額が縮小 ■業績動向 1. 2020年12月期の業績概要 GMOメディア<6180>の2020年12月期の連結業績は前期単独業績と比較して、売上高で20.6%増の4,999百万円、営業損失で216百万円(前期は60百万円の利益)、経常損失で214百万円(同60百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失で408百万円(同60百万円の損失)となった。2020年12月期第2四半期より新規連結したGMOくまポンの業績は、売上高で1,222百万円、営業損失で180百万円となっている。単独業績については売上高で前期比17%減の3,777百万円、営業利益は収支均衡水準だった。GMOくまポンののれん償却額は29百万円を計上している。 売上総利益率はソーシャルメディアの広告収入減少に加えてGMOくまポンを連結化したことに伴う仕入費用の増加もあって前期の28.3%から24.4%に低下し、売上総利益は前期比3.9%増の1,218百万円となった。販管費率はGMOくまポンの子会社化に伴う人件費や広告宣伝費、経費の増加により、前期の26.8%から28.7%に上昇、実額で322百万円増加した。広告宣伝費は前期比102百万円増加したが、大半は「キレイパス」のプロモーション費用にかかるものとなっている。ただ、期初段階では認知度向上に向けたテレビCMなどを積極的に行う予定にしていたが、コロナ禍で市場環境が悪化したことや2020年12月期第3四半期に一部エリアで実施したテレビCMの効果が想定よりも小さかったことから、プロモーション戦略を見直しSNS広告などにシフトしたことで当初計画よりも広告宣伝費は下回る格好となり、営業損失が期初計画の600百万円から縮小する要因ともなった。 なお、ソーシャルメディア事業の収益改善を目的に、2020年 12月に「コーデスナップ」(年間売上規模は数百万円)を売却し、事業譲渡益45百万円を特別利益として計上した一方で、減損損失233百万円(「キレイパス」事業におけるソフトウェア資産等で194百万円※1、自社オリジナルゲームのソフトウェア資産で39百万円※2)を特別損失として計上している。 ※1 「キレイパス」のソフトウェア資産そのものは継続して利用していくが、子会社化当時に策定した収益計画に対してコロナ禍の影響等によりプロモーション投資が遅れ収益計画に対して乖離が生じたため、のれんの減損処理を実施した。2020年12月期末時点ののれん残高は3百万円となっている。 ※2 AdobeのFlash Playerサポートが2020年末に終了したことで、Flash Playerを利用していた「ベジモン農場」等の自社開発ゲームのサービスを終了した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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