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サンワテクノス Research Memo(2):2021年3月期第2四半期累計業績は前年同期並みの利益水準を確保

2020/12/7 15:42 FISCO
*15:42JST サンワテクノス Research Memo(2):2021年3月期第2四半期累計業績は前年同期並みの利益水準を確保 ■業績の動向 1. 2021年3月期第2四半期累計業績の概要 サンワテクノス<8137>の2021年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比8.6%減の61,813百万円、営業利益で同1.0%減の900百万円、経常利益で同1.5%減の1,020百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同2.4%増の705百万円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済活動が停滞し、製造業各社の工場の操業低下や設備投資を先送りする動きが見られるなど、同社が主力とするFA・産業機器市場が厳しい環境にあるなかで、利益ベースでは会社計画を上回るなど評価できる決算内容だったと言える。 売上高は、半導体・FPD関連業界や中国での太陽電池業界の受注回復、ロボットによる工場自動化投資、新型コロナウイルス関連商材の受注拡大などがあったものの、車載電装品や国内外でのアミューズメント業界向け電子部品の落ち込みが響いて減収となった。ただ、相対的に利益率の低い車載電装品が減少するなど販売構成比が変化したこと、強化分野であるエンジニアリング事業の収益性が向上したことなどで、売上総利益率は前年同期比0.6ポイント上昇の10.9%となり、売上総利益では同3.8%減にとどまった。 販管費については、前年同期比で4.2%の減少となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で4−5月はテレワーク率が80%程度となり、海外出張費も含めた交通費が減少したほか、各種展示会の中止により広告宣伝費も減少した。また、経費節減策に全社的に取り組んだことも減少要因となった。特に、テレワークについては2年前から取り組んできた働き方改革の一環として、オンラインツールの導入など体制整備の投資を終えていたことからスムーズに移行することができ、業務効率の向上につながった。こうした販管費の削減効果により売上総利益の減少分を吸収し、営業利益は前年同期並みの水準を確保した格好となっている。 期初会社計画との差異要因を見ると、売上高は車載電装品やアミューズメント業界向けが想定以上に落ち込んだことを主因として計画比11.7%下回ったものの、営業利益では販管費の削減効果や業務効率の向上等によって計画を20.0%上回って着地した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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