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ドラフト Research Memo(1):企業使命は、「デザインを通して、社会の課題を解決する」

2020/10/26 15:01 FISCO
*15:01JST ドラフト Research Memo(1):企業使命は、「デザインを通して、社会の課題を解決する」 ■要約 ドラフト<5070>は、デザイナーの山下泰樹(やましたたいじゅ)氏により2008年に設立された設計デザイン会社である。「ALL HAPPY BY DESIGN」の理念のもと、デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、ヒューマンエクスペリエンスの向上によって社会に貢献することを目指している。2020年3月に、東証マザーズへ新規上場した。 1. 事業の起点は設計デザイン 同社の創業時は、オフィスが単なるコストとして捉えられ、限られたスペースを極力効率的に使用することが設計の主流であった。同社は、経営者の課題意識を的確に捉え、かつ働くすべての人に満足度の高いヒューマンエクスペリエンスを実現するデザインの力で、安らぎや活力など人々にプラスの価値を提供する空間を創造しオフィスデザインをリードしてきた。斬新なデザインを具現化するための施工監理や工事管理を行うため、業種は「建設業」となっているが、事業の起点は設計デザインであり、グループ従業員の6割が設計部門に所属するクリエイティブ集団である。同社のデザイン力は、国際的なデザインアワードの受賞に表われている。設計の善し悪しが建築物のイメージを左右するような大型ビルの環境設計、丸の内エリア・名古屋エリア・福岡エリアといった都市開発の企画等で、業界を代表する大手デベロッパーとの協働が増えている。 2. 「デザイン×技術」を急成長の原動力とする 多大な時間と費用を要する3Dイメージパースの製作を担当する子会社D-RAWRITE INC.をフィリピンに持ち、クライアントへのプレゼンテーション等で威力を発揮する。積極的にデジタルテクノロジーに取り組んでおり、建築業界の新たなスタンダードになると目されているBIM(Building Information Modeling)もいち早く導入。BIMとRPA(Robotic Process Automation)を組み合わせ、見積りの制作時間を100分の1に短縮するだけでなく、データの正確性向上に成功している。高精度な測定を可能にする3DスキャナーとBIM、さらに3Dイメージパースを連携させるなど、先進的なデジタルテクノロジーの活用に取り組んでいる。 3. コロナ禍への対応 オフィスは、AI(人工知能)やRPAにルーティーンワークが代替され、クリエイティブな業務を行うワークプレイスとしての重要性が高まる。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)予防のため3密(密閉・密集・密接)回避が求められ、詰め込み型のデザインに見直しが入り、同社に対してソリューションを求めた旺盛な引き合いが寄せられている。そのため、受注残高も高水準に上昇している。一方、同社は在宅勤務・テレワークの増加を契機に現状の日本の住宅の在り方に対し疑問を呈し、「食寝働分離」をデザイン化する「W PROJECT」を始動した。「W PROJECT」の取り組みを通し、真の「豊かな暮らし」を送るための住環境の提案を行なっていく予定。 ■Key Points ・設計デザインを起点とする事業活動 ・2020年3月期は、都市開発・環境設計や大型案件が急増 ・2020年12月期第1四半期における受注残高は4,673百万円の高水準 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《NB》
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時価総額 6,227百万円
インテリア、建築中心のデザイン事業を手掛ける。ハイクラスの家具やインテリア小物の企画・販売、ブランドマーケティング等も。取引実績にKDDIなど。価値創造力が強み。中計では26.12期売上高145億円目標。 記:2024/10/12