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品川リフラ Research Memo(5):2020年3月期は、第3四半期まで堅調に推移し、通期でも底堅い業績

2020/8/5 15:05 FISCO
*15:05JST 品川リフラ Research Memo(5):2020年3月期は、第3四半期まで堅調に推移し、通期でも底堅い業績 ■業績動向 1. 2020年3月期の連結業績概要 品川リフラクトリーズ<5351>の2020年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.1%減の118,973百万円、営業利益が同6.2%減の9,597百万円、経常利益が同7.6%減の9,844百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.8%減の5,550百万円と減収減益となった。計画比では、売上高が5.0%減、営業利益が2.1%減、経常利益が1.6%減、親会社株主に帰属する当期純利益が7.5%減であった。期末にかけて新型コロナウイルス感染症の拡大により株価が大幅に下落したことから、投資有価証券評価損1,250百万円が発生し、当期純利益の減少幅を大きくした。 同社業績と相関性が高い国内粗鋼生産は、2019年度に前年度比4.3%減の9,842万トンとリーマンショック以来10年ぶりに1億トンを割った。米中貿易摩擦の長期化に伴い、自動車など輸出向けの需要が減少した。第4四半期には、新型コロナウイルス感染症の広がりにより、鉄鋼会社は減産を余儀なくされた。当期における同社の営業減益の最大要因は、数量減の17億円であった。他の減益要因は、グループ会社の減益が5億円、品種構成差などが2億円であった。増益要因は、価格改定が10億円、コストダウンが3億円、エンジニアリングが4億円、為替の影響が1億円であった。 事業別では、耐火物及び関連製品事業の売上高が前期比3.4%減の89,930百万円、セグメント利益が同10.6%減の8,641百万円となった。前下期の原材料価格高騰を背景とした価格改定を行ったが、数量減が響いた。エンジニアリング事業の売上高は同13.0%増の27,074百万円、セグメント利益が同54.3%増の1,177百万円であった。コークス炉及び熱風炉の大型工事があったうえ、第3四半期まで製鉄所内における構内作業量があり、単価上昇と作業が順調に進んだことが収益性を高めた。不動産・レジャー等は、売上高が同2.3%減の1,968百万円、セグメント利益が同2.2%増の1,057百万円と堅調に推移した。 2. 財務状況と経営指標 2020年3月期の総資産は、110,247百万円と前期末比979百万円減少した。流動資産は、同157百万円減少した。主な増減項目は、現金及び預金(1,424百万円増)、売上債権(1,134百万円減)、棚卸資産(370百万円減)であった。固定資産は、有形固定資産が1,808百万円増加、投資有価証券が2,715百万円の減少となった。負債合計は、43,532百万円、同5,308百万円減少した。主要な項目は、仕入債務が1,147百万円減、未払法人税等が1,571百万円減、長期借入金が923百万円減であった。 財務の安全性を見る比率は、流動比率が210.3%、自己資本比率が52.6%といずれも良好な水準を保った。収益性の指標となる自己資本当期利益率(ROE)が9.9%、総資産経常利益率が8.9%、売上高営業利益率は8.1%といずれも8%をクリアーした。 キャッシュ・フロー計算書は、営業活動キャッシュ・フロー(CF)の収入7,769百万円が、投資活動CFの支出-3,840百万円を大きく上回った。現金及び現金同等物の期末残高は、前期比1,322百万円増の12,669百万円となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《NB》
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大手耐火物メーカー。1875年創業。鉄鋼業界向けに強み。JFEスチールの持分法適用会社。東京駅外壁の赤レンガなどで納入実績。セラミックス事業等も。海外事業の拡大等に注力。27.3期売上1800億円目指す。 記:2024/06/15