マーケット
11/1 15:15
38,053.67
-1,027.58
41,763.46
-378.08
暗号資産
FISCO BTC Index
11/2 0:29:35
10,819,339
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

動物高度医療 Research Memo(1):犬・猫向け高度医療専門の総合動物病院

2020/7/20 15:01 FISCO
*15:01JST 動物高度医療 Research Memo(1):犬・猫向け高度医療専門の総合動物病院 ■要約 日本動物高度医療センター<6039>(JARMeC=Japan Animal Referral Medical Center)は、ペット(犬・猫)向け高度医療を専門に行う総合動物病院(二次診療施設)を展開している。ペットの飼い主にとっての「かかりつけの動物病院」となる地域の動物病院(一次診療施設)と連携し、一次診療施設からの紹介によって、一次診療施設では対処が困難な重度の患者動物に対して高度な専門医療(二次診療)を行う。専門診療科による高度医療、チームによる診療体制などを強みとしている。患者動物に最適な検査・診断・治療を迅速に提供できる高度医療専門の総合動物病院への参入障壁は高く、同社にアドバンテージがあると考えられる。 1. 2020年3月期連結業績は計画超の増収増益 2020年3月期の連結業績は、売上高が前期比6.6%増の2,734百万円、営業利益が同8.4%増の430百万円、経常利益が同11.4%増の450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.1%増の312百万円だった。東京病院(2018年1月開業)が開業2年目となったため、伸び率は前期に比べて鈍化したが、計画を上回る増収増益だった。初診件数が期初想定(約4%増)を上回り、これに伴って総診療件数、手術件数も順調に増加した。連携病院数、初診件数、総診療件数、手術件数はいずれも過去最高となった。 2. 2021年3月期連結業績は利益横ばいの予想だが保守的 2021年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比2.4%増の2,800百万円、営業利益が同1.0%増の435百万円、経常利益が同1.3%減の445百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%増の315百万円としている。初診件数の増加(前期比3.2%増を想定)で増収だが、大阪病院(2021年秋頃開業予定)も見据えた獣医師・動物看護師の増員に伴う採用費や人件費の増加で、各利益はおおむね横ばいの予想としている。なお新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は限定的だが、影響が長期化する可能性も踏まえて保守的に想定したとしている。初診件数が順調に伸長すれば会社予想には上振れ余地があるだろう。 3. 動物医療業界の総合的企業を目指す 動物高度医療の市場環境は良好である。ペットの医療は飼い主の住居に近い「かかりつけの動物病院」で診療(一次診療)を受けるのが一般的だが、飼い主の間に「ペットにも人間と同じように高度な医療を受けさせたい」として、高度医療(二次診療)に対するニーズが一段と高まっているためだ。こうした事業環境を背景として、中期成長戦略には拠点と連携病院数の拡大、人材の確保・育成、新規事業の拡大を掲げ、動物医療業界の総合的企業を目指すとしている。高度医療サービスを提供できる総合動物病院の強みを生かしながら、積極的な事業展開で中長期的に成長が期待される。 ■Key Points ・ペット(犬・猫)向け高度医療専門の総合動物病院 ・2021年3月期連結業績は利益横ばいの予想だが保守的 ・動物医療業界の総合的企業を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《NB》
関連銘柄 1件
1,990
11/1 10:10
±0(0%)
時価総額 5,644百万円
犬・猫向け高度医療を専門に行う総合動物病院(二次診療施設)を展開。画像診断サービス、健康管理機器レンタル・販売サービスも。大阪病院の開院や既存病院の成長で初診件数は増加傾向。既存施設の診療能力増強図る。 記:2024/06/28