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カドカワ Research Memo(6):「ところざわサクラタウン」のグランドオープンは2020年11月以降に延期

2020/7/16 15:46 FISCO
*15:46JST カドカワ Research Memo(6):「ところざわサクラタウン」のグランドオープンは2020年11月以降に延期 ■KADOKAWA<9468>の業績動向 3. 財務状況と経営指標 2020年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比2,923百万円増加の242,995百万円となった。内訳は、流動資産で5,056百万円減少し、固定資産で7,980百万円増加している。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,283百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が8,421百万円減少した。固定資産では、ところざわサクラタウン※の工事進捗等により有形固定資産が9,582百万円増加した一方で、投資有価証券が2,588百万円減少した。 ※緑豊かな地から最先端の文化と産業を生み出し、世界に向けて発信する「COOL JAPAN FOREST構想」(所沢市と同社の共同プロジェクト)の中核拠点。同社が運営する書籍製造・物流工場や新オフィス、イベントスペース、アニメホテル、ショップ、レストラン、商業施設と、角川文化振興財団が管理・運営する文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」が開設される。総工費は399億円。 負債合計は前期末比1,040百万円減少の135,620百万円となった。流動負債では支払手形及び買掛金が2,829百万円減少し、未払金が1,660百万円、前受金が613百万円、預り金が527百万円それぞれ増加した。固定負債では繰延税金負債が299百万円、退職給付に係る負債が321百万円それぞれ減少している。有利子負債については6百万円増加の65,524百万円と、ほぼ横ばい水準となった。 純資産合計は前期末比3,964百万円増加の107,375百万円となった。配当金の支払い1,297百万円や自己株式の取得3,003百万円による社外流出があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益8,098百万円の計上等により利益剰余金が増加した。 経営指標を見ると、健全性を表す自己資本比率で前期末比1.1ポイント上昇の43.3%、D/Eレシオ(有利子負債/自己資本)で同0.01ポイント低下の0.62倍となるなどやや改善した。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)では90億円以上の黒字となっており、財務の健全性は保たれていると判断される。また、収益性に関しても既述の通りWebサービス事業の収益が大きく改善したことに伴い、売上高営業利益率は前期比2.7ポイント上昇の4.0%と上昇に転じ、ROEやROAについてもそれぞれ上昇している。 2020年3月期の設備投資額はキャッシュベースで15,381百万円となった。ところざわサクラタウン関連の投資支出のピークはところざわサクラタウンが竣工する2021年3月期となる。このため、2020年3月期に一旦減少した減価償却費についても、2021年3月期以降は増加することが予想される。「ところざわサクラタウン」のグランドオープンは当初の計画では2020年7月の予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、同年11月以降に延期となっている。オープンの時期によって減価償却費も変動する可能性がある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合。出版・IP創出事業が主力。アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、通信制高校の運営等も。中計では28.3期売上高3400億円目標。出版IP数の拡大などに取り組む。 記:2024/06/13