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エヌ・シー・エヌ Research Memo(1):木造建築の耐震性を確保するための構造計算を用いた「SE構法」を展開

2020/7/8 15:01 FISCO
*15:01JST エヌ・シー・エヌ Research Memo(1):木造建築の耐震性を確保するための構造計算を用いた「SE構法」を展開 ■要約 エヌ・シー・エヌ<7057>は、木造建築の耐震性を確保するための高度な構造計算を事業化するとともに、構造計算された耐震性の高い木造建築を実現するための同社独自の建築システムである「SE構法」を、工務店を中心としたSE構法登録施工店ネットワークを通じて提供する。 1. 2020年3月期の業績 2020年3月期の連結業績は、売上高6,610百万円(前期比1.4%増)、売上総利益1,550百万円(同4.4%増)、営業利益229百万円(同12.3%減)、経常利益258百万円(同18.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益181百万円(同25.2%減)だった。売上高及び売上総利益は過去最高を更新、各利益については減益ではあるが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも2020年2月に発表された修正予想を上回っての着地である。 2. 2021年3月期の連結業績予想 2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響について確認中であることから、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示する予定としている。緊急事態宣言解除後、速やかに決算予測を作成し、第1四半期決算短信発表時の8月14日までに発表する予定である。しかし、2020年4月1日−5月31日現在においては、新型コロナウイルス感染症の影響による売上高の低下は発生していない。全国ネットを誇るNCNサプライチェーンを持ち、指定プレカット工場との連携強化により、資材不足などの影響を回避しており、予定どおりの操業を行っている。また、工事中の資材搬入・現場進捗においても、新型コロナウイルス感染症による遅延は発生していない。 3. 2021年3月期の取り組み 大規模木造建築(非住宅)分野におけるSE構法以外の非住宅木造建築の構造計算への取り組みについては、(株)木構造デザインの設立が大きな変化をもたらす可能性が大きいだろう。2010年10月の法律施行により、住宅以外の木造建築物市場は大きく成長しているが、成長には課題もある。この成長課題を解決するため、同社の24,000棟以上の構造計算実績と、60%以上の木造CADのマーケットシェアを持つネットイーグル(株)と業務提携し、シナジーが大いに期待される。 ■Key Points ・大規模建造物のノウハウを一般的な住宅に生かすSE構法 ・木造プレカットCAD開発トップシェアのネットイーグルと合弁会社の木構造デザインを設立 ・足元で売上高の低下は発生せず、連携強化により資材不足などの影響を回避 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《NB》
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時価総額 2,874百万円
独自の木造建築用耐震設計システムをを工務店などに提供。建築部材販売や省エネ計算も。24.3期3Q累計は柱の住宅向けが足踏み。注力中の非住宅向けが好調も補えず。中計では26.3期に営業益6.5億円を目指す。 記:2024/04/10