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JIGーSAW Research Memo(2):既存事業が創出する確かなキャッシュ・フローが積極投資の持続性を担保

2020/5/11 15:22 FISCO
*15:22JST JIGーSAW Research Memo(2):既存事業が創出する確かなキャッシュ・フローが積極投資の持続性を担保 ■会社概要と強み JIG-SAW<3914>は、2001年11月創業で2015年4月東証マザーズに新規上場したインターネットサービスのマネジメント企業。創業当初の事業目的は「セキュアOSの研究開発」であったが、2008年に「顧客のインターネットサービスのシステム監視、障害対応及びフルマネジメントからなる自動運用サービス」へと転換、2017年には「再生医療分野への取り組み」が事業目的に加えられた。また、IoTに必要な機能をすべてパッケージ化したneqto: サービスを2019年に始動させ、IoT領域におけるワンストップ型サービスへの取り組みが本格化している。 同社の強みは、1)ストック型・継続課金モデルの事業展開、2)独自の基盤技術をベースにしたオリジナル・ツールだからこその柔軟性・拡張性、3)M&Aを含むパートナー戦略、4)良好な収益性と財務体質を生かした事業投資戦略、などである。同社は、その強みを注ぎ込み、A&A及びE2Eというコンセプトの下、あらゆる種類の自動マネジメントサービスをクラウドサーバや物理サーバ、IoTデバイス及びネットワーク機器まで通信・ネットワークの全体(IoE市場)を対象に提供していくことを目指している。A&Aは自動検知及び自動制御という意味であるが、A&Aコンセプトを追求することで、高品質かつリーズナブルなサービスをスケーラブルに顧客に提供することが可能となる。また、“端から端まで”という意味であるE2Eコンセプトの追求は、インターネットをはじめとするネットワーク上のすべて(IoE市場)をサービスの対象としようとするものであり、顧客から見れば利便性の高いワンストップ無人オペレーションが提供されることになる。 同社のマネジメントサービスは、インターネット上のサービスやインターネットとつながるすべてのモノが快適かつ安定稼働することをサーバやIoTデバイスの監視・運用等により支援するものだが、多種多様なシステムの自動監視をできるだけシンプルなサービスとして顧客に提供するために、1)Linux OSの研究技術基盤、2)IoTビッグデータの活用、3)ロボット型オートディレクションプラットフォーム「puzzle」のクラウド提供、4)IoTコネクティングサービス、5)マルチプラットフォームにおけるサポート、6)日本最大級のコントロールセンター、といった武器を駆使している。また、同社の事業構造は、典型的な固定費ビジネスであり、顧客数の積み上がりが継続課金モデルとあいまって、累積的な売上増加と利益率向上、着実なキャッシュ・フロー創出を可能とする。詳細な開示はないものの、極めて高い契約継続率をベースとする顧客数拡大とアップセル(契約当たり単価の上昇)の両立が実現できており、IoTの進展に伴う今後のインターネットトラフィックの猛烈な拡大につれて、同社の収益規模が継続的に拡大する蓋然性は高いように見える。そして、マネジメントサービスが創出する確かなキャッシュ・フローが、同社の強みである積極的な事業投資の持続性を担保しているのである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘) 《YM》
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データコントロール事業を展開。クラウドサーバやIoTデバイス等の自動監視、運用を行う。IoTエンジン「NEQTO」を活用したIoTソリューションの提供等も。海外オペレーションの体制強化など先行投資を継続。 記:2024/08/29