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日本化学工業 Research Memo(2): 120年以上の歴史の中で培った多様な市場・顧客ニーズへの対応力が強み

2020/1/31 15:02 FISCO
*15:02JST 日本化学工業 Research Memo(2): 120年以上の歴史の中で培った多様な市場・顧客ニーズへの対応力が強み ■会社概要 1. 会社概要 日本化学工業<4092>は1893年創業で、無機化学を中心に展開する化学メーカーである。現在は化学品(クロム製品、シリカ製品、リン製品、その他)、及び機能品(電子セラミック材料、ホスフィン誘導体、農薬、電池材料、回路材料、その他)を収益の2本柱として、新規事業分野と位置付けるクリーンルーム・空調関連等にも展開している。120年以上の歴史の中で培った配合・合成ノウハウをベースとして、新製品開発力、製造技術力、品質力など、多様な市場・顧客ニーズへの対応力の高さを強みとしている。 グループ企業(2019年3月期末時点)は、同社、子会社8社、及び関連会社4社の合計13社で構成されている。このうち連結子会社は東邦顔料工業(株)、(株)日本化学環境センター、(株)ニッカシステム、日本ピュアテック(株)、ロックゲート(株)の5社、持分法適用関連会社は旭電化工業(株)(現ADEKA<4401>)と共同出資の関東珪曹硝子(株)、富士化学(株)と共同出資の京葉ケミカル(株)、日進ケムコ(株)と共同出資のエヌシー・テック(株)の3社である。なお米国のJCI USA INC.は非連結子会社で持分法適用、中国の捷希艾(上海)貿易有限公司とタイのJCI(THAILAND)CO.,LTD.は非連結子会社で持分法非適用、関連会社のシンライ化成(株)は持分法非適用としている。 事業拠点は本社・研究所(東京都江東区)、東京物流センター(千葉県船橋市)、大阪地区営業事務所(大阪市中央区)、及び生産拠点の福島第一工場(福島県郡山市)、福島第二工場(福島県田村郡)、愛知工場(愛知県知多郡)、徳山工場(山口県周南市)を展開している。また旧工場跡地の資産有効活用として大型商業施設などへの賃貸物件(福島県郡山市、大阪市西淀川区)を保有している。海外は米国(JCI USA INC.)、中国(捷希艾(上海)貿易有限公司)、タイ(バンコク駐在員事務所、JCI(THAILAND)CO.,LTD.)に展開している。 2019年3月期末の資本金は5,757百万円、自己資本比率は54.2%、発行済株式数(自己株式を含む、2017年10月1日付で10株を1株に併合)は8,922,775株、1株当たり純資産は4,035円61銭、従業員数(連結)は715名である。 2. 沿革 1893年9月に創立者棚橋寅五郎(たなはしとらごろう)が個人経営の棚橋製薬所を創業し、1915年に株式会社組織に変更して社名を日本製錬株式会社に変更した。クロム塩、珪酸ソーダ、硫酸アルミニウム、リン製品などを主要製品として事業を展開し、1944年3月には社名を現在の日本化学工業株式会社に変更し、1949年5月には東京証券取引所に上場した。 その後は高付加価値製品を中心に化学品・機能品の製造品目を拡大し、1994年4月には子会社の日本ピュアテックを設立して新規分野のクリーンルーム・空調関連にも事業展開している。2023年には創業130周年を迎える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《ST》
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無機化学製品や電子セラミック材料、電池材料等を手掛ける化学メーカー。1893年創業。チタン酸バリウムの設備能力増強進める。アジア地域中心に販売体制の強化図る。中期経営計画では27.3期売上490億円目標。 記:2024/06/13
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柱の化学品は半導体向け高誘電材料や自動車向け樹脂・潤滑油添加剤に強み。業務用食油や農薬も。半導体や自動車関連が堅調。開発費等を吸収。新中計は27年3月期営業益530億円の目標。配当性向40%以上。 記:2024/08/12