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アンジェス Research Memo(6):19年12月期業績は日米での臨床試験開始により、営業損失がやや拡大見通し

2019/12/27 15:26 FISCO
*15:26JST アンジェス Research Memo(6):19年12月期業績は日米での臨床試験開始により、営業損失がやや拡大見通し ■業績動向 1. 2019年12月期第3四半期累計業績の概要 アンジェス<4563>の2019年12月期第3四半期累計の事業収益は前年同期比17.2%増の323百万円、営業損失は2,358百万円(前年同期は2,242百万円の損失)、経常損失は2,385百万円(同2,259百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2,770百万円(同2,202百万円の損失)となった。 事業収益は、ムコ多糖症6型治療薬「ナグラザイム®」の売上が第2四半期で販売終了となったことにより、前年同期比38.5%減の170百万円となったが、HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン®」の販売開始により、製品売上高で1百万円、マイルストーン収入で150百万円を計上し、全体では増収となった。 事業費用では、売上原価が「ナグラザイム®」の販売終了に伴い前年同期比37.5%減となったほか、研究開発費が同3.8%減の1,587百万円、金額で62百万円の減少となった。原材料の評価替及び臨床試験への使用に伴い、研究用材料費が75百万円増加した一方で、主に海外提携先への共同開発費用の減少等により、外注費が120百万円減少した。販管費は同37.8%増の1,010百万円、金額で276百万円増加した。主に「コラテジェン®」の販売に向けた費用の発生及び新規事業へのコンサルタント契約に伴って支払手数料が116百万円増加したほか、租税公課が42百万円増加した。 この結果、営業損失は前年同期比で116百万円拡大した。また、営業外収支がやや悪化しているが、主に新株予約権の行使に伴う株式交付費が17百万円増加したことが要因となっている。また、特別損失として保有する有価証券の評価額の下落に伴い、投資有価証券評価損384百万円を計上している。 なお、同社は2019年3月にイスラエルを拠点とする米国のバイオベンチャー、Emendoへの投資を実施している。Emendoはゲノム編集を安全かつ高精度に行う技術を開発しており、武田薬品工業<4502>も2019年4月に同技術に関してEmendoとライセンスオプション契約を締結したことを発表している。同社がEmendoに投資した目的は、Emendoが持つ最先端のゲノム編集技術を活用することで、今後の遺伝子治療薬開発において優位性を確保し、更なるパイプラインの拡充につなげていくことにあり、「次世代型」キメラデコイの開発において活用できるかどうかも含めて検討を進めている。 2. 2019年12月期通期の業績見通し 2019年12月期の事業収益は前期比45.1%減の335百万円と期初計画を据え置いたが、営業損失、経常損失はそれぞれ3,300百万円の損失、親会社株主に帰属する当期純損失は3,700百万円とそれぞれ期初計画の2,800百万円から引き下げた。事業収益については第4四半期も「コラテジェン®」で11百万円の売上計上を見込む。 損失が期初計画比で拡大する要因は、国内で慢性動脈閉塞症の安静時疼痛を有する患者を対象にした「コラテジェン®」の第3相臨床試験を開始すること、また、米国でも下肢切断リスクの低い下肢潰瘍を有する閉塞性動脈硬化症患者を対象とした第2b相臨床試験を開始するための準備費用等の事業費用が増加することが主因となっている。また、特別損失として投資有価証券評価損を計上したことで、親会社株主に帰属する当期純損失も期初計画から拡大する見込みだ。 なお、2020年12月期については「コラテジェン®」に関する販売後承認条件評価や日米での臨床試験が本格化することから、研究開発費は2019年12月期から増加する見込みとなっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SF》
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大阪大医学部発のバイオベンチャー。遺伝子医薬やDNAワクチンのバイオ医薬品を開発。受託数の順調増で手数料収入は伸長。研究開発費は減少。23.12期通期は損益改善。24.12期は大幅増収、損益改善計画。 記:2024/03/05