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イノベーション Research Memo(1):「ITトレンド」の収益力が回復、ウェビナー市場参入により高成長を目指す

2019/12/23 17:28 FISCO
*17:28JST イノベーション Research Memo(1):「ITトレンド」の収益力が回復、ウェビナー市場参入により高成長を目指す ■要約 イノベーション<3970>は、法人営業の生産性向上を目的にインターネットを活用した各種マーケティング支援サービスを展開している。IT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」(資料請求件数に応じて売上げが発生する成果報酬型ビジネスモデル)を中心としたオンラインメディア事業と、中堅・中小企業を対象としたマーケティングオートメーション※1(以下、MA)ツール「List Finder」を提供するセールスクラウド事業が2本柱。2019年6月に監査等委員会設置会社に移行し、ウェビナー※2専業ベンチャーの(株)コクリポを子会社化している。 ※1 マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動におけるプロセスの自動化や効率化を支援するシステムの総称で、見込み顧客情報を管理し、中長期にわたって良好な関係性を築くためのコミュニケーションや最適なタイミングで営業に引き渡す事に必要な煩雑な業務を自動化するために開発されたツールのことを指す。 ※2 ウェビナー(Webinar)とは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、Webセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれる。インターネット上で行なわれるセミナーそのもの、またはインターネット上でのセミナーを実施するためのツールを指す。 1. 2020年3月期第2四半期累計業績 2020年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比36.4%増の932百万円と大幅増収となり、営業利益も50百万円(前年同期は61百万円の損失)と3年ぶりに黒字に転換を果した。「ITトレンド」への来訪者数が集客力向上施策に取り組んだ結果、前年同期比29.4%増と回復したほか、CV率(資料請求件数÷来訪者数)も上昇したことで収益力が急回復した。セミナー動画プラットフォーム「Seminar Shelf」や、グループ化した「コクリポ」などへの投資も行うなど、新規事業の育成に向けた取り組みも本格化している。 2. 2020年3月期業績見通し 2020年3月期の売上高は前期比29.1%増の1,920百万円、営業利益は同506.5%増の100百万円と期初計画(売上高1,820百万円、営業利益50百万円)を上方修正している。収益構造改善施策が計画より前倒しで進捗し、第2四半期まで売上、利益とも計画を上回って推移したこと、第3四半期以降も当初予想通りの収益が見込めることなどが修正要因となっている。オンラインメディア事業の収益がやや下期偏重型であることや、セールスクラウド事業におけるプラットフォーム移行費用が下期はなくなることなどから通期業績も上乗せ余地はあるが、新規事業への投資を進めていく予定でもあることから保守的な計画となっている。 3. 成長戦略 2021年3月期も「ITトレンド」が収益のけん引役となる。「ITトレンド」のサイト集客数やCV率はSEO対策の継続及びパートナー施策に取り組むことで、さらに伸ばしていくことが可能と見ている。新規事業となる「Seminar Shelf」や「コクリポ」についても拡販も進めていく。特に、ウェビナー市場は米国で500億円以上に成長しているのに対して、国内はまだ数億円程度にとどまっており、今後の成長が期待できる市場として注力していく。同社は営業セミナー用だけでなく、企業の人事採用部門やIR部門などでもニーズがあると見ており、パートナー戦略も推進しながら、ウェビナー市場でトップシェアを目指していく。 ■Key Points ・BtoB企業向けに特化した営業・マーケティング支援サービス事業を展開 ・「ITトレンド」の来訪者数が過去最高を更新、CV率も上昇し収益は急回復 ・「ITトレンド」で収益をけん引し、ウェビナー市場で数年後にNo.1を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SF》
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時価総額 3,157百万円
法人向けIT製品の比較・資料請求サイトを運営。マーケ自動化ツールも。24.3期3Q累計は大手ITベンダーの広告出稿鈍化などで足踏み。ただオンライン展示会開催の4Qに挽回企図。通期では最高業績・増配を計画。 記:2024/02/15