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ホットリンク Research Memo(8):19年12月期は利益下振れの可能性あるものの、売上高の高成長が続く見通し

2019/10/7 15:38 FISCO
*15:38JST ホットリンク Research Memo(8):19年12月期は利益下振れの可能性あるものの、売上高の高成長が続く見通し ■今後の見通し 1. 2019年12月期の業績見通し ホットリンク<3680>の2019年12月期の連結業績は、売上高で前期比31.8%増の4,272百万円、営業利益で同89.2%減の35百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益で同41.7%減の64百万円と期初計画を据え置いている(為替前提レートは1米ドル105円)。 第2四半期までの進捗率を見ると、売上高38.4%とおおむね計画どおりの進捗だが、営業利益はTwitterデータの値上げの影響や、Effyisにおける売上構成比変化等を主因として下振れている。下期について見ると、売上高は国内でのソリューション事業やクロスバウンド事業の成長が見込めることから、通期での売上計画を達成する可能性はあるが、利益面では下振れする可能性が高いと弊社では見ている。事業拡大に向けた人材投資や開発投資、顧客獲得のための広告宣伝費等を積極投下していく方針に変わりないためだ。Effyisについては、前期に契約した企業に対するミニマムギャランティーは一巡するものの、新たなSNSデータ獲得に向けた契約が決まれば、当該企業との契約によりミニマムギャランティーが別途発生する可能性がある。なお、前期の営業利益にはその他収益として株式売却益(e-mining事業の売却)382百万円が含まれている。 ソーシャル・ビッグデータを活用したマーケティング支援サービスが国内外で本格拡大する見通し 2. 事業会社別売上高見通し (1) 同社 同社の売上高は1,187百万円を見込んでおり、前期実績からe-mining事業を控除した売上高と比較すると76%増と大幅増収を見込んでいる。国内でSNSマーケティング支援サービスの売上が前期比5倍増の5億円程度まで急拡大することが主因だ。一方、SaaS事業については「クチコミ@係長」が堅調に推移するほか、「BuzzSpreader」についても需要が旺盛なSNSマーケティング支援サービスとセットで導入を進めていく方針となっている。運用コンサルティング機能も自動化する2020年後半以降に一層の本格的な成長が期待される。利益面では、マーケティング支援事業を拡大することに伴う人件費増や、「BuzzSpreader」の開発投資等の先行投資を実行することで減益が見込まれる。 (2) トレンドExpress トレンドExpressの売上高は前期比131%増の1,405百万円となる見通し。すべてのサービスで伸ばす計画だが、なかでも「トレンドPR」が認知度の向上にともなって大きく伸長する。また、「越境EC X」についても事業体制の強化が進んでいることと、ソーシャルバイヤー向けアプリ「World X」の投入等により、下期より本格的に立ち上がり、通期で1億円強の売上を見込んでいる。ただ、当初の計画と比較すると第2四半期までの進捗率は27%と低く、下期での巻き返しが重要となる。 一方、高い売上成長を実現するため下期も積極的に人材投資を実施していく予定で、2019年12月期末の従業員数は前期末の24名から40名まで増員する計画となっている。また、新規顧客獲得のためのセミナー開催等による広告宣伝費も増加し、損益面では前期比で数千万円程度損失が拡大する見通しとなっている。 経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」(2019年5月)によると、日本から中国への越境EC流通額は2018年の1兆5,345億円から2022年には2兆5,144億円と年率13%の高成長が予測されていることからも、「越境EC X」の潜在需要は大きいと見られる。特に、中国での越境EC市場は全体の半分ほどがソーシャルバイヤー経由で購入されており、ソーシャルバイヤーとのネットワークを構築している強みが今後顕在化し、2020年12月期以降は黒字化するものと予想される。 (3) Effyis Effyisの売上高は前期比3%増の1,680百万円と微増にとどまる見込み。為替前提レートが前期実績の1米ドル110円から105円と5%程度円高で見ていることが要因だ。ただ、第2四半期までの売上進捗率は49.9%と計画をやや上回っており、今後の為替レート次第では増額される可能性が十分ある。一方、営業利益については増益を計画していたが、前述したとおり売上構成比の変化等により収益性が一時的に低下していることや、更なるソーシャルメディアデータアクセス権の獲得(M&A含む)を検討していること、業界におけるプレゼンスアップのための各種施策に取り組むことから、通期でも減益となる可能性が高いと弊社では見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SF》
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SNSマーケティング会社。SNSの分析やマーケティング支援、データアクセス権販売、Web3関連への投資等を行う。23.12期通期はSNSマーケティング支援事業が増収。SNS広告・SNS運用コンサルが堅調。 記:2024/02/14