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FJK Research Memo(1):前期は計画を上回る大幅な増収増益を実現。20年6月期も引き続き損益改善を図る

2019/10/4 15:31 FISCO
*15:31JST FJK Research Memo(1):前期は計画を上回る大幅な増収増益を実現。20年6月期も引き続き損益改善を図る ■要約 1. 事業概要 フジコー<2405>は、建設工事現場で発生する木くず等の産業廃棄物を中心とした各種廃棄物の中間処理(破砕、焼却等)を主力とし、白蟻防除及び老朽家屋等の解体工事も手掛けている。許可品目の多さや多様な廃棄物の取扱い、最新鋭の処理施設と技術の導入などに強みを持つ。また、建設系廃棄物を原料としたバイオマス発電にも取り組んでおり、2016年6月からは岩手県二戸郡一戸町にて森林資源を活用した森林発電事業を展開している。「住まいと環境を守る」を経営理念に掲げ、害虫駆除から各種廃棄物のリサイクル事業、さらには自然エネルギーへの展開など、創業以来、社会的貢献度の高い事業を行ってきた。今後も地産地消による電力小売事業(一般家庭等)が収益ドライバーとして期待できるほか、強固な財務基盤を活用した事業拡大により持続的な成長を実現する構えである。 2. 2019年6月期業績の概要 2019年6月期の業績は、売上高が前期比14.4%増の3,922百万円、営業利益が同65.7%増の317百万円と大幅な増収増益となり、売上高は10期連続の増収(過去最高)を達成した。売上高は、すべての事業が伸長。特に、主力の建設系リサイクル事業においては、廃プラ輸出規制(詳細は後述)の影響により受入制限をせざるを得ない状況が続くなかで、受入単価の見直しが増収に寄与。バイオマス発電(及び売電)も好調に推移した。また、森林発電事業についても、安定稼働を維持するとともに、電力小売りが一般家庭向けに大きく拡大している。利益面でも、増収効果に加え、外注委託費の削減や減価償却費の減少、受入単価の見直し等により売上原価率が大きく改善したことから大幅な営業増益を実現した。 3. 2020年6月期の業績予想 2020年6月期の業績予想について同社は、売上高を前期比0.7%増の3,950百万円、営業利益を同13.4%増の360百万円と、引き続き大幅な損益改善を見込んでいる。売上高は、建設系リサイクル事業が、受入単価の見直し効果により大きく伸長。ただ、森林発電事業が、価格攻勢の厳しい法人向けの電力小売りの落ちこみ(離脱)により減収となるほか、食品系リサイクル事業についても、液状化飼料が販売先の事情(詳細は後述)により縮小し、売上高はほぼ半減する見通しとなっている。一方、利益面では、建設系リサイクル事業による受入単価の見直し効果により大幅な増益を実現する想定である。 4. 成長戦略 同社の成長戦略の軸は、森林発電事業における電力小売り(一般家庭等)の拡大と強固な財務基盤を生かした建設系リサイクル事業の拡大である。特に、電力小売りについては、地産地消型の事業モデルとして拡大余地が大きい。また、建設系リサイクル事業においても、後継者問題などに直面している業界の中で、強固な財務基盤と最新鋭設備などに優位性を持つ同社がM&A や業務提携等によって事業規模の拡大を図る機会は十分にあるとみている。したがって、今後も電力小売りの進捗状況のほか、周辺領域(収集運搬事業など)への拡充を含めた事業拡大への取り組みに注目していきたい。 ■Key Points ・2019年6月期は計画を上回る大幅な増収増益を実現 ・2020年6月期の業績も、引き続き受入単価の見直し効果により大幅な損益改善を見込む ・今後もポテンシャルの大きい電力小売りと強固な財務基盤を活用した事業拡大により持続的な成長を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《SF》
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建設系産業廃棄物の破砕・焼却など中間処理が主体。白蟻防除や老朽家屋の解体等も手掛ける。電力小売事業は新規開拓推進。建設系リサイクル事業は好調。収集運搬事業は新規取引先が拡大。20.6期1Qは2桁増収増益。 記:2019/11/21