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カンロ Research Memo(1):成長の要となる新グミラインが本稼働、グミ生産能力倍増へ

2019/10/2 15:01 FISCO
*15:01JST カンロ Research Memo(1):成長の要となる新グミラインが本稼働、グミ生産能力倍増へ ■要約 カンロ<2216>は誰もが知る有名なキャンディメーカーである。100年を超える社歴を誇る老舗でもある。1955年に新発売したロングセラー商品「カンロ飴」、1980年代はのど飴、1990年代はグミやノンシュガー製品、2002年には大人の女性市場を開拓した「ピュレグミ」、そして今、ミルクキャンディブランド売上No.1※の「金のミルク」(2012年発売)等、時代ごとに新しく付加価値の高い製品を世に送り出してきた。しかし近年、人口減少や少子高齢化などによりキャンディを取り巻く環境は厳しくなってきた。こうした事業環境の変化に対応し、同社は2017年に長期ビジョンを策定し、新CI(コーポレート・アイデンティティ)を導入し様々な改革を行っている。足元では、長期ビジョンの実現に向けた事業戦略を推進しているところである。 ※(株)インテージ SRI(R) ミルクフレーバーキャンディ市場 2016年9月~2018年8月 累計販売金額ブランドランキング 同社は製造と営業の両面で強みを有する。 まず、製造面の強みは100年を超えて配合や製法に関する膨大なノウハウが蓄積されていることである。そうしたノウハウによって、素材にこだわって良いモノを作るというメーカーらしいプロダクトアウト発想による製品も、マーケットインにより市場のニーズやウォンツを実現する機能的な製品も柔軟に作り出すことができる。 次に、営業面の強みは商品企画やマーケティングの担当者が営業に同行するリテールサポートなどのユニークな営業体制にある。営業の効率化や提案力の強化という効果があり、菓子の主要販路であるスーパーマーケット(以下、スーパー)やコンビニエンスストア、ドラッグストアという各チャネルで市場を上回る成長を続けている。 2016年に策定した中期経営計画「NewKANRO 2021」では、2021年12月期損益計画として、売上高260億円、ROE10%以上を達成し、“キャンディNo.1”企業へと進化することを同社は目指している。そのため、成長戦略の2つの要として「ブランド基軸経営への進化」、事業基盤強化に向けた「サステナブル経営への深化」を推進している。2018年12月期には西新宿への本社移転、そして子会社吸収による生産性向上策を実施した。更に2019年2月には「NewKANRO 2021」達成に向けて2本目となる新グミラインを本格稼働させ、売上高・利益の拡大策へとギアを引き上げた。並行して、原価低減の徹底、人事制度や情報システムなど内部環境の整備、IRの強化など経営基盤の強化も進めている。 同社は2019年12月期業績について、売上高24,500百万円(前期比6.8%増)、営業利益1,020百万円(同1.6%増)を見込んでいる。2019年1~6月は、飴市場が前期からわずかながら伸長してきた一方、グミ市場は業界の新製品不足から縮小に転じたもようである。そのような環境においても、同社はグミも市場以上の成長を続け、売上を増やしている。しかし、新グミラインの稼働が若干遅れたため、第2四半期の進捗はややビハインドした。このため通期業績見通しをわずかに引き下げたが、「NewKANRO 2021」の目標に対しては順調に進捗している。さらに2019年8月8日に開催した同社で初めての機関投資家対象の「決算説明会」で、代表取締役社長の三須氏は2021年度の目標達成について売上高260億円超、ROE10%超をコミットメントした。 ■Key Points ・素材と機能性にこだわる老舗の有名キャンディメーカー ・成長の要となる新グミラインが本稼働、グミ生産能力倍増へ ・2021年12月期に売上高260億円、ROE10%以上をコミットメント (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《YM》
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時価総額 33,787百万円
のど飴で有名な国内トップの飴メーカー。グミが第2の柱に成長。筆頭株主の三菱商事が販売総代理店。23.12期3Q累計はコロナ流行や花粉飛散増を背景にのど飴の需要急増。グミ好調。値上げも効いて大幅増収増益に。 記:2024/01/17