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USENNEX Research Memo(1):実態はキャッシュフローが潤沢な高収益高成長企業

2019/7/12 15:31 FISCO
*15:31JST USENNEX Research Memo(1):実態はキャッシュフローが潤沢な高収益高成長企業 ■要約 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は、飲食店など業務店やホテル、病院などの各種施設向けに祖業である音楽配信サービスを始めとしてレジから通信環境、自動精算機やフロント管理システム、電力まで店舗や施設運営のために必要なあらゆるソリューションを提供している。また、個人向けには定額制映像配信サービス「U-NEXT」を提供している。2017年12月に(株)USENと(株)U-NEXTが再統合したが、その目的は、キャッシュカウな音楽配信から店舗運営ソリューションなどの高成長事業へ成長資金を還流し、音楽や映像コンテンツ、ネットワークインフラ、顧客基盤といったグループ企業がそれぞれに持つ強みを、より高いレベルで相互活用することにある。各社の販売チャネルを連携し主力商品をクロスセルすることでグループシナジーを創出し、1顧客当たりの売上の最大化を目指している。 事業セグメントは、店舗サービス事業、通信事業、業務用システム事業、コンテンツ配信事業、エネルギー事業、メディア事業の6つである。店舗サービス事業では、業務店などへの音楽配信サービスの提供や音楽著作権の管理のほか、IoT商材など店舗経営のソリューションサービスを提供している。エネルギー事業やメディア事業では、そうした顧客に対し、電力やガスの販売、ヒトサラなどメディアによる集客支援サービスを行っている。通信事業では、法人向け通信回線や個人向けモバイル通信(MVNO)サービスの提供、インターネットサービス等の取次を行っている。業務用システム事業では、ホテルや病院、ゴルフ場などに自動精算機やフロント管理システムなどを提供している。コンテンツ配信事業では、個人に映像や電子書籍などデジタルコンテンツを配信している。 統合しホールディングス体制へと進化したことで、同社の事業領域と可能性は大きく広がった。それを背景に同社は、中期経営計画「NEXT for 2024」を策定した。基本戦略は、1)顧客資産の最大活用と安定収益基盤の構築、2)キャッシュカウ事業の更なる強化及びその創出資金による成長領域への積極投資、3)労働環境の見直しによる生産性の向上・業務効率化、4)財務バランスの最適化、5)持続可能な成長投資と継続的な株主還元——である。これにより2024年8月期に売上高2,700億円、営業利益130億円、及び良質な財務バランスの実現を目指す。このため同社は、売上高、EBITDA、資本的支出を計画にしたがって維持するとともに、経営指標として最も重要と言われるROE(自己資本当期純利益率)とその構成因子をベンチマークしていく方針である。 2019年8月期第2四半期の業績は、売上高83,574百万円、営業利益3,942百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,775百万円となった。通期業績見通しに対する進捗率が50%~60%前後のため、業績は順調に進捗していると言えるだろう。なお、同業のキャンシステム(株)を連結子会社化、音楽配信サービス市場では圧倒的なポジションを得た。2019年8月期業績見通しについて、同社は売上高170,000百万円、営業利益8,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円を見込んでいる。今後の契約の積み上がりによる収益増を考えれば、見通しは十分射程圏内と考えられる。なお、「NEXT for 2024」を達成すれば平均2ケタの利益成長率となる。また、「NEXT for 2024」で低水準の営業利益率を見込んでいるが、年間30億円程度ののれん償却と低採算のエネルギー事業が要因で、これを調整した収益性は高い。つまり、実態はキャッシュフローが潤沢な高収益高成長企業と言うことができ、同社を評価する指標としては株価キャッシュフロー倍率が非常に有効な方法の1つとして考えられる。 ■Key Points ・いよいよ経営統合のシナジーを発揮するステージへ ・「NEXT for 2024」2024年8月期営業利益130億円を目指す ・潤沢なキャッシュフローと高収益・高成長性で分かる実力 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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店舗向け音楽配信サービス首位。インターネットサービスの代理店販売、オフィスのICT環境構築、自動精算機製造販売等も。通信事業は好調。法人向けサービス、自社光回線サービス等が堅調。24.8期1Qは収益好調。 記:2024/01/28