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ジオマテック Research Memo(4):新たな製品・分野へのマーケティングと技術開発力の強化に取り組む

2019/7/12 15:04 FISCO
*15:04JST ジオマテック Research Memo(4):新たな製品・分野へのマーケティングと技術開発力の強化に取り組む ■今後の展望と課題 ジオマテック<6907>の現時点における収益基盤は、FPDに関連するビジネスが全体の半数以上を占めており、ディスプレイ産業への依存度が高い。そのため、同製品の動向に収益が左右されやすく、中長期的な視点で見ると、安定した収益基盤を構築する必要がある。 創業来、大きな産業サイクルの影響を受けてきた。逆風が吹くたびに潤沢なキャッシュフローで乗り切っていたが、今後は風に頼らず自身で能動的に厳しい環境に対処する、言わば、攻めの経営に転じる。それは、これまでほとんど行っていなかった海外展示会への出展など、マーケティング活動を強化していることからもうかがえる。 現在、同社を取り巻く収益環境は、再三述べてきたように、中国のスマートフォン市場が冷え込んでいる上、全体的にひと頃に比べて成熟化、さらに低価格化が進んでおり、先行きについて楽観視できない。こうした点を踏まえ、ディスプレイを堅持しつつ、車載向けと新たな製品・分野への販売促進と技術開発力の強化に取り組む。 既存事業については、汎用性の高い自動化、半自動化による生産性の向上と低コスト化などに努め、同時に、事業ポートフォリオを高付加価値製品群の比重を高め、薄膜技術の応用を液晶産業一極から幅広い分野に広げていく。益率が高い高付加価値製品や試作品に注力し、同時に取引先を拡大させる構えだ。 具体的には、塗装では出せない鮮やかな色が特徴となる加飾膜は、車載、建材向けに加え、腕時計などにも採用。透明で電気を流す透明ヒーターは、車載、鉄道などのほか高速道路の監視カメラなどに提供、NEXCO東日本(東日本高速道路(株))北海道支社など寒冷地の高速道路で安全を守っている。 そのほか、 透明電導膜、金属膜、金属反射膜、光学多層膜、反射防止膜、赤外線カット膜、遮光幕、デフロスター、加飾膜、撥水・親水膜、温度計測膜など多種多様な技術を幅広い産業分野で応用を進める。 モスアイ構造と呼ばれる、蛾の複眼の仕組みを模倣したナノサイズの突起形状をフイルムに形成、光の反射を抑え、映り込みを少なくできるg.moth®フイルムなど、高度な技術で誕生した製品が注目されているものの、今後も「試作から量産まで」をモットーに、関連する市場や製品の技術・知識の融合により、新しい技術を構築する考えだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也) 《YM》
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液晶パネル用帯電防止膜、自動車向けカバーパネル、半導体・電子部品向け薄膜製品の製造・販売を行う。薄膜・加工技術が強み。京セラ、シャープ等が主要販売先。25.3期はタッチパネル用透明導電膜の受注回復見込む。 記:2024/09/03