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フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー

2019/7/10 15:41 FISCO
*15:41JST フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー ■要約 フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、磁性流体、サーモモジュール、シリコンウエーハ、太陽電池用シリコンなど様々な製品、装置、部品、素材等を製造することだが、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行っている。 1. 2019年3月期(実績) 2019年3月期決算は、売上高が前期比1.2%減の89,478百万円、営業利益が同4.1%増の8,782百万円、経常利益が同12.6%増の8,060百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.3%増の2,845百万円となった。主力の半導体等装置関連は増収を維持したが、太陽電池事業の低迷・縮小に伴い全体の売上高は微減収となった。営業利益は、半導体等装置関連が増益となったことから前期比で増益を維持した。親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失(2,429百万円)を計上したものの前期(訴訟損失引当金を計上)比較では増益となった。期初計画からは後退となったが、半導体業界が減速する環境下で増益を維持したことは評価できそうだ。高水準の設備投資は続ける予定。 2. 2020年3月期(予想) 2020年3月期の業績は、売上高92,000百万円(前期比2.8%増)、営業利益8,800百万円(同0.2%増)、経常利益8,100百万円(同0.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,700百万円(同65.2%増)が見込まれている。太陽電池事業は引き続き減収見込みだが半導体等装置関連と電子デバイスは増収でカバーし、全体では増収を維持する計画。高水準の設備投資により減価償却が大幅増(22億円増)となる見込みだが、これを吸収して微増益を維持する予定。 3. 中長期的な見通し:高水準の設備投資を継続 特に定量的な目標は発表していないが、今後数年間で主要製品の生産設備を大幅に増設する計画で、2019年3月期の設備投資額は360億円(期初計画40億円)とやや後ずれしているが、2020年3月期も480億円と高水準の投資が続く見込みだ。主要向け先である半導体や同製造装置業界は、足元ではややペースダウンしているものの、中長期的には依然として高水準の投資が続くと予想されることから、一気に業容(設備)の拡大を図る計画だ。さらに今後は自動車向けにも注力し、既に社内にプロジェクトチームを立ち上げている。ESG活動にも注力しており、定量的な面だけでなく定性的な面も含めて、今後の同社の変化は大いに注目する必要があるだろう。 ■Key Points ・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い ・半導体業界はややペースダウンだが、2020年3月期は前期比0.2%の営業利益増を見込む ・2020年3月期の設備投資は480億円と高水準。定性面も含めて今後の動向は要注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《ST》
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真空シール、石英製品、セラミックス製品等の製造・販売を行う半導体等装置関連事業が主力。サーモモジュール、パワー半導体用基板等の電子デバイス事業も。デジタル化・自動化の推進などで生産効率の向上を図る。 記:2024/10/06