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三栄コポ Research Memo(3):主力の家具・家庭用品事業では国内外大手顧客向けOEMが柱
2019/7/1 15:03
FISCO
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*15:03JST 三栄コポ Research Memo(3):主力の家具・家庭用品事業では国内外大手顧客向けOEMが柱 ■事業概要 1. 家具・家庭用品事業の動向 三栄コーポレーション<
8119
>最大の事業セグメントが、家具・家庭用品事業である。この事業は、OEMの比率が高く(売上高の約93%)、良品計画に代表される大手顧客の事業の伸びとともに成長してきた。2013年3月期に17,007百万円だった売上高は2017年3月期に27,431百万円まで成長、直近は欧州顧客の大口のスポット受注のはく落や米国量販店向けの縮小などが影響して減収傾向だが、今後も大黒柱であることは間違いない。 成長著しいブランドとして、自社のeコマースブランド「MINT」がある。自社の販売サイト、楽天やYahoo!で900を超えるアイテム販売しており、リーズナブルな価格の良質なベッド、マットレスやアンティーク調家具、インテリア等が消費者のニーズに合致し、成長している。2019年3月には、マレーシアで家具・インテリアの自社工場(約4,000m2)が本格稼働を開始した。自社ブランド商品の製造はもちろん、ODM提案が図れる開発拠点としても活用していく方針である。 2. 服飾雑貨事業の動向 服飾雑貨事業ではブランド事業の存在感が高く(売上高の約56%)、本来は収益性の高いセグメントである。 同社が取り扱う最大のブランドであるビルケンシュトックの小売店事業は子会社ベネクシーが運営する。ドイツで240年以上の伝統がある機能美に優れたコンフォートサンダル・シューズブランドであり、1万円前後の価格帯にもかかわらず根強いファン層に支持されている。直営の63店舗とeコマースで販売され、長く使う顧客が多い商品だけに自社運営のアフターサービスも充実している。直営店舗は集客力のあるショッピングセンターに出店する。一時期のブームが落ち着いたことや、グローバルの価格引上政策の影響で直近は減収減益傾向にある。 キプリングは1987年にベルギーで誕生したナイロンバッグのブランドであり、キプリングモンキー(猿のマスコット)とともに遊び心のあるカジュアルブランドとして世界的に有名である。子会社L&Sコーポレーションが直営10店舗(銀座など、アウトレット含む)、全国有名百貨店(約60店舗)での取り扱いを行う。キプリングはブランドコンセプトを近年一新した。ターゲットをミレニアル世代(1981年~1996年に生まれた世代、ピュー・リサーチ・センターの定義)を中心にし、ブランドの若返りを図っている。チャネルに関しても卸売りの販路拡大に取組み、特に空港免税店、ECモールへの出店を強化することにより増収に成功している。 3. 家電事業の動向 家電事業ではOEM事業の比率が約63%、ブランド事業の比率が約37%である。 OEM事業では、中国の子会社である三發電器製造廠有限公司が調理家電、理美容家電を製造、販売する。ブランド事業においては、子会社(株)mhエンタープライズが「Vitantonio®(ビタントニオ)」ブランドの調理家電、「mod’s hair(モッズ・ヘア)」ブランドの理美容家電を取り扱う。また、子会社(株)エスシーテクノは、「MULTI CHEF(マルチシェフ)」ブランドの業務用ブレンダーを製造・販売する。近年、OEM事業は国内、海外ともに堅調に推移、ブランド事業は、調理家電が減収傾向も、理美容家電が好調。全体として売上高・営業利益ともに堅調である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《MH》
関連銘柄 1件
8119 東証スタンダード
三栄コーポレーション
868
11/26 15:30
-5(-0.57%)
時価総額 8,864百万円
家具や家庭用品、服飾雑貨、家電を扱う生活用品の専門商社。1946年創業。ビルケンシュトック等のブランド事業や良品計画への商品提供を展開。服飾雑貨事業は売上順調。海外取引の拡大、EC事業の強化等に注力。 記:2024/06/04
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