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デジハHD Research Memo(5):システムテスト領域は攻めの投資の効果

2019/6/19 15:35 FISCO
*15:35JST デジハHD Research Memo(5):システムテスト領域は攻めの投資の効果 ■デジタルハーツホールディングス<3676>の業績動向 3. エンタープライズ事業 エンタープライズ事業の売上高は、3,302百万円(前期比74.5%増)と前期比約1.7倍の増収を達成。セグメント利益は、専門人材をはじめとする積極的な投資を実施しているため226百万円の損失ではあるが、大幅増収にみられるように攻めの投資の効果が徐々に発現している。内訳としては、エンタープライズシステムの不具合を検出するサービスを提供するシステムテストと、システムの受託開発やITサポート、セキュリティ等のサービスを提供するITサービス・セキュリティとなる。 システムテストの売上高は1,395百万円(同28.7%増)と大幅な増収を達成。業界スペシャリストの採用強化による新規顧客の開拓及び既存顧客との取引拡大、2018年9月に子会社化した医療系システムのテストに強いエイネットが売上に貢献した。また、同社は他社とのアライアンスを活用した教育プログラムの充実化や日本におけるソフトウェアテスト技術者資格であるJSTQB取得に向けた社内プログラムを導入。同社グループに在籍する約8,000名の登録テスターの中からテストエンジニアを育成するための社内体制の整備を推進。上流エンジニア数は前期末と比較して約2倍に増加しており、受注体制強化が図られている。 システムテストの受注案件については、情報・通信業界においてECサイト、音楽配信サイト、金融業界においてはネットバンク、ネット証券サイト、食品業界においてはIoTを活用した飲料機器、自動車業界においてはコネクテッドカー向けシステム、カーナビ等、不動産業界においては営業支援システム、物件管理システム、医療業界においては病院内情報システム、医療機器等、幅広い業界から受注案件を獲得している。 ITサービス・セキュリティの売上高はネットワーク関連の新サービス等が好調に推移し1,907百万円(同136.0%増)とこの分野も好調に推移している。事業譲受等による人材獲得を積極的に行い、社内システムの構築から保守・運用まで総合的にサポートできる体制の強化。システムテストと親和性の高いセキュリティ事業に本格参入し、最先端技術を活用したセキュリティ検査・監視サービスの提供を開始するとともに、専門人材による同社独自のセキュリティ監視チームを立ち上げるなど、今後の事業拡大に向けた取り組みを推進している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《ST》
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時価総額 19,519百万円
総合デバッグサービス等を手掛けるデジタルハーツ、品質コンサルティング事業等を手掛けるAGESTなどを傘下に収める持株会社。カプコンなど多数の国内ゲームメーカーと取引実績。エンタープライズ事業は高成長続く。 記:2024/06/13