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イチネンHD Research Memo(1):自動車関連中心に幅広く事業展開、安定した利益に特徴

2019/6/12 16:01 FISCO
*16:01JST イチネンHD Research Memo(1):自動車関連中心に幅広く事業展開、安定した利益に特徴 ■要約 イチネンホールディングス<9619>は自動車リース関連事業(自動車リース、自動車メンテナンス受託、燃料販売等)、ケミカル事業、パーキング事業、機械工具販売事業、合成樹脂事業等の幅広い事業を手掛けている。自動車関連が中心だが、それ以外にも事業が分散されていることから業績は比較的安定しており、利益の急変動が少ない企業であると言える。 1. 2019年3月期は6.0%の営業増益。16期連続の営業増益を達成 2019年3月期の業績は売上高が87,773百万円(前期比7.9%増)、営業利益が6,272百万円(同6.0%増)、経常利益が6,346百万円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が5,127百万円(同33.2%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益の伸び率が高くなっているのは、M&Aに伴う負ののれん発生益1,145百万円を特別利益として計上したことによる。セグメント別ではケミカル事業は減益となったが、その他の事業はおおむね好調に推移したことから、16期連続で営業増益を達成した。 2. 進行中の2020年3月期は1.2%の営業増益予想だが、かなり堅め 進行中の2020年3月期は売上高94,000百万円(前期比7.1%増)、営業利益6,350百万円(同1.2%増)、経常利益6,440百万円(同1.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,010百万円(同21.8%減)が予想されている。主力の自動車リース関連事業を中心に各事業で増収を計画し、17期連続の増収・増益を達成する見通しだ。 3. 各分野の事業を伸ばし、長期目標として営業利益100億円を目指す 今後も各事業分野を伸ばしていく方針で、M&Aも積極的に行う考えだ。社内的な長期経営数値目標として、売上高1,500億円超、営業利益100億円超を掲げている。また株主還元においては、過去2年は36円配当(年間)となっていたが、2019年3月期は年間40円に増配し、2020年3月期も40円配当が予想されている。加えて、過去には自己株式の取得・消却も行っており、株主還元にも前向きである。 ■Key Points ・自動車リース関連事業が主力で、安定した収益力が特色 ・2020年3月期も17期連続で営業増益を見込む ・社内的な長期経営数値目標として、売上高1,500億円超、営業利益100億円超を掲げる (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《MH》
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自動車リース関連事業が主力。機械工具販売事業やケミカル事業、合成樹脂事業、パーキング事業等も手掛ける。1930年創業。自動車リース関連事業は新規販売の積極化等により、契約台数や契約残高の増加を図る。 記:2024/07/05