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アイリックコーポレーション---IPO企業 ~社長の横顔
2019/6/3 8:10
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*08:10JST アイリックコーポレーション---IPO企業 ~社長の横顔 来店型乗合保険ショップのほとんどが保険の推奨販売を行う中、以前から比較販売を徹底的に実施しているアイリックコーポレーション<7325>。勝本竜二(かつもと りゅうじ)社長が1995年に起業した当時は、1社専属の保険販売が当たり前だった。消費者が保険を自由に選択する時代を見越し、日本で初めての保険相談窓口を作った。2004年には保険証券を分析や検索比較できる「保険分析・検索システム」 を子会社で開発。過去に蓄積した正規の保険証券のデータを元に契約内容を分析、データベース化することで、契約を自動分析し、他社と比較しながら販売できるようにした。 2016年には改正保険業法が施行され、金融庁は保険代理店に積極的な情報提供義務を課した。比較販売の場合には、顧客の意向に沿った保険契約を選別して提案する必要があるため、比較可能な同種の保険の概要の明示と提案理由の提供が必須となったが、システム内に登録された様々な保険商品を比較したうえで販売できるシステムを持つ点が、現在に至るまで同社の強みである。 同社の事業は主に、保険販売、ソリューション(システム販売)、システム開発の3つからなり、保険販売が売上全体の約65%を占める。 保険販売事業は、自社開発の「保険分析・検索システム」を活用した独自のサービスである。システム内に登録された様々な保険会社の保険商品の契約内容を比較した上で、顧客のニーズに最もふさわしい保険を提供するもので、銀行や大手保険乗合代理店の推奨販売とは異なっている。 ソリューション事業は、この「保険分析・検索システム」とノウハウを保険会社や代理店にサブスクリプション方式で提供するもので売上の約30%を占めている。大手保険代理店の窓口が、顧客の保険の更新や乗換えの際に、契約内容を分析・比較することを容易にし、顧客への説明をサポートする。来店型保険ショップ『保険クリニック』は、直営店37店舗を含む193店舗を、首都圏を中心に全国展開している。保険ショップの市場シェアは7.9%とまだ低く成長余力は大きい。出店は今後も強化していく。 システム開発事業は、AIを搭載したOCRで、保険証券の画像から自動読み取りを行うスマートフォン用カメラアプリなどの技術開発から得た知見を基に、様々な業界への展開を行っている。こうした自前の技術を将来の成長の柱としていく予定だ。 今後も創業時の意志を忘れず、個人への販売をベースにしながら、「保険会社、個人、代理店の3者にメリットを提供し続ける保険業界のプラットフォーマ—になりたい」と勝本社長は将来像を語っていた。 《SF》
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