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3Dマトリック Research Memo(2):自己組織化ペプチドを用いた医療材料・機器を開発するバイオベンチャー

2019/4/18 7:48 FISCO
*07:48JST 3Dマトリック Research Memo(2):自己組織化ペプチドを用いた医療材料・機器を開発するバイオベンチャー ■事業概要 1. 会社沿革 2001年に米国のマサチューセッツ工科大学の教授等が自己組織化ペプチド技術の開発、事業化を目的に立ち上げたベンチャー企業、3-D Matrix,Inc.(現連結子会社)がスリー・ディー・マトリックス<7777>の起源となっている。コンサルタント会社(ベイン・アンド・カンパニー)に在籍していた現取締役会長の永野恵嗣(ながのけいじ)氏が同技術の将来性に着目してエンジェル出資を行ったことがきっかけで関係を強化し、2004年に日本での自己組織化ペプチド技術による医療材料・機器の事業化を目的として同社が設立された。その後、米国では自己組織化ペプチドの適用分野として歯槽骨再建材や創傷治癒材等の再生医療領域での開発を主に進め、国内では止血材や粘膜隆起材、血管塞栓材等の外科領域及び核酸医薬用DDS等の医薬品領域での開発に注力してきた。 現在、上市している製品としては2014年に欧州でCEマークの認証を取得した止血材「PuraStat®」があり、欧州やアジア・オセアニア、中南米地域のCEマーク適用国で販売を開始している。止血材の独占販売ライセンス契約としては、2009年に日本で扶桑薬品工業<4538>と、2010年に韓国でDaewoong Pharmaceutical Co.,Ltd.(以下、Daewoong)、台湾でExcelsior Medical Co.,Ltd.、2013年にインドネシアでPT.Teguhsindo Lestaritama、2015年にASEAN地域(タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア)でDaewoongとそれぞれ締結したほか、直近では2017年4月に中国でCHINESE PEPTIDE COMPANY, LTD(以下、CPC)と開発・製造・販売契約を締結している。また、主な販売代理店契約先としては、欧州でウェルフェングループ(ドイツでの代理店はニコライ)、PENTAX(フランス・オランダ・スペイン・ポルトガル)、Helthcare21グループ(イギリスでの代理店はアクイラント)などがある。なお、オーストラリアで販売ライセンス契約を締結していたゲティンゲグループに関しては、同社止血材を取り扱うバイオサージェリー部門が2018年10月に中国ヘルスケア企業に売却されたことに伴い、2019年4月期第3四半期末で代理店契約が終了しており、第4四半期以降は直販体制に移行している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SF》
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