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ラクオリア創薬 Research Memo(2):ファイザー日本法人の研究所から独立した創薬開発型バイオベンチャー

2019/3/28 7:42 FISCO
*07:42JST ラクオリア創薬 Research Memo(2):ファイザー日本法人の研究所から独立した創薬開発型バイオベンチャー ■会社概要 1. 同社の事業領域と戦略 ラクオリア創薬<4579>は世界的医薬大手Pfizer(米国)の日本法人であるファイザーから中央研究所が独立してできた創薬開発型バイオベンチャーだ。研究開発型の創薬企業であり、通常の製薬企業とは異なるビジネスモデルとなっている。 医薬品の開発は、元となる化合物を見つける「探索研究」、動物実験で安全性・有効性を確認する「前臨床開発」、ヒトで安全性・有効性を評価する「臨床開発」という大きく3つのプロセスを経て、新薬として承認申請が行われ、当局に承認されて薬として発売されることになる。また、臨床開発は第1相(フェーズ1:P-I)から第3相(フェーズ3:P-III)まで3段階に分かれている。この一連のプロセスの中で、同社は探索研究からProof of concept(POC)までを「創薬」と捉え、自社の事業領域としている。 同社のビジネスモデルは、独自に創出した新薬の種(開発化合物)を製薬企業などに導出(ライセンスアウト)することが基本となっている。導出時に契約一時金を受け取るほか、導出先における開発・承認・販売の段階において設定されたマイルストンを獲得する。さらに医薬品として販売を開始(上市)した後は売上高の一定割合をロイヤルティとして受け取る。 このように、同社の収益は導出後に本格的に獲得される収益構造となっている。すなわち、同社の事業領域である第2相臨床試験までの間に化合物を製薬企業に導出して初めて、同社の事業活動が収益化されるということだ。同社が導出した医薬品候補化合物が導出先企業においてさらに臨床開発され、最終的に医薬品として発売されるまでは、同社自身も引き続き、導出先企業との連携が続く。同社は医薬品の候補となる化合物を“産み出す”ことを事業領域としているが、導出先企業をサポートすることもまた、同社の事業の重要な一部となっているということだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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旧ファイザー中央研究所が前身の創薬ベンチャー。愛知県名古屋市に本社。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」、ペット用医薬品等を手掛ける。低分子創薬、イオンチャネル創薬が強み。テゴプラザンは承認国が順調に拡大。 記:2024/08/19