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オンコリス Research Memo(9):発行可能株式数を増やし、財務戦略の選択肢を増やす

2019/3/25 15:09 FISCO
*15:09JST オンコリス Research Memo(9):発行可能株式数を増やし、財務戦略の選択肢を増やす ■業績動向と財務状況 4. 財務状況 オンコリスバイオファーマ<4588>の2018年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比96百万円減少の3,430百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産で現預金が404百万円減少し、固定資産で投資有価証券が268百万円、関係会社株式が90百万円増加している。2018年2月にアンリーシュが新たに発行した転換社債300万ドルを引き受けたこと、及びアンリーシュが保有するプレシジョンの株式を33万ドルで取得したこと(議決権比率は約23%)が増加要因となっている。 負債合計は前期末比65百万円減少の528百万円となった。有利子負債が43百万円減少したほか、未払金が17百万円減少した。また、純資産合計は30百万円減少の2,901百万円となった。当期純損失1,233百万円を計上した一方で、新株予約権の発行及び行使に伴い資本金及び資本剰余金が合わせて1,200百万円増加した。なお、2018年7月に発行した第17回新株予約権については同年11月までにすべて行使が完了している。 今後の財務戦略としては、テロメライシンのライセンス契約締結の時期によって変わってくる。2018年12月期末の現預金は2,463百万円となっており、ライセンス契約締結の時期が2020年以降になるようであれば、再度資金調達を行う可能性がある。期末発行済み株式数は13,346千株、発行可能株市区数は20,000千株となっているが、3月28日に開催される株主総会にて発行可能株式数を30,000千株に変更することを付議することにしている。変更理由としては、単純な資金調達だけでなく、ビジネス活動における選択肢を増やすことも目的の1つとしており、多様なケースが想定される。 ■株主還元策 開発ステージのため、無配を継続 同社は現在、研究開発が先行する開発ステージの企業であり、業績は損失が続いていることから、配当は実施していない。今後、期間損益で安定的に利益計上できるようになり、内部留保が充実した段階において、配当についても検討していくものと考えられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《RF》
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新規抗がん剤「テロメライシン」の開発を行う創薬バイオ企業。HIV治療薬やウイルス感染症治療薬、神経難病治療薬の開発等も。富士フイルム富山化学と販売提携契約締結。テロメライシンに経営リソースを集中。 記:2024/07/08