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ムサシ Research Memo(1):選挙システム機材事業など主力事業に加え、新規事業を本格的にスタート

2019/1/21 15:11 FISCO
*15:11JST ムサシ Research Memo(1):選挙システム機材事業など主力事業に加え、新規事業を本格的にスタート ■要約 ムサシ<7521>は選挙関連の機器や用具の総合トップメーカー。投開票など選挙の一連のプロセスで必要な機材や用具類を全般的にラインナップし、主力の投票用紙読取分類機においてはシェア約80%と圧倒的な存在だ。また、文書のデジタル化(メディアコンバート)においても国内最大のイメージング作業施設を展開し、収益の2本柱への育成を図っている。 1. 2019年3月期は第2四半期が不振で、通期見通しも下方修正 同社の2019年3月期第2四半期決算は売上高17,611百万円(前年同期比9.2%増)、営業損失69百万円(前年同期は92百万円の損失)となった。期初予想では営業利益301百万円を計画していたが印刷システム機材をはじめ、選挙システム機材を除く全商品群が低調に推移し、売上高、利益ともに期初予想を下回った。第2四半期実績を踏まえ、同社は2019年3月期通期の業績見通しを下方修正した。新予想は売上高37,423百万円(前期比0.3%増)、営業利益388百万円(同59.6%減)となっている。下方修正分のほとんどは第2四半期実績に由来するもので、下期の利益見通しは期初予想からほとんど変化はない。下期は印刷システム機材にとって需要期に当たるが、そこで印刷機や消耗品、レーザー加工機などの巻き返しを狙っている。 2. 新規事業として、ミクロフィルター事業と『ひびみっけ』事業の本格展開を開始 同社は中長期の成長戦略の一環として複数の新規事業に取り組んでいる。今回、1)ミクロフィルター事業と、2)『ひびみっけ』事業の2つの事業について明らかにした。ミクロフィルター事業は製造現場で広く使用されている液体のろ過装置に使用されるろ過フィルターの販売事業だ。ろ過フィルターは消耗品であり交換用カートリッジが広く流通している。同社は製造元である富士フイルム(株)の国内総代理店として国内4,800億円市場に、高性能・長寿命を武器に切り込む計画だ。一方、『ひびみっけ』は富士フイルムが提供するコンクリート構造物についてのクラウド型画像診断サービスの名称だ。同社は『ひびみっけ』の販売代理店として社会インフラ点検市場に参入した。これらはいずれも2019年3月期から本格的にスタートしたもので、足元の業績寄与は限定的であるが、対象市場が同社にとっては膨大であるため、今後の展開が注目される。 3. 選挙システム機材は順調な推移が続く。メディアコンバート事業も成長シナリオは不変 中核事業の選挙システム機材事業は極めて順調に推移している。2019年3月期は国政選挙スキップ年であるため前期比では大幅減収となるが、期初予想に対しては上回った状況が続いている。2020年3月期は2019年4月の統一地方選と2019年7月の参院選が予定されているため、収益が大きく伸長し、全社業績を押し上げると期待される。競争環境や事業環境に変化はなく、省力化ニーズに支えられて主力の読取分類機が今後も着実に伸びると期待される。メディアコンバート事業は収益性重視の受注を徹底しているため、ここ数年売上高は横ばい圏の推移が続いている。しかしながら、官公需の入札案件において総合評価方式が浸透してくれば、従来からの成長ストーリーに沿った収益拡大は十分期待できると考えられる。 ■Key Points ・ミクロフィルター事業では高性能と長寿命を武器に国内4,800億円市場に切り込む ・膨大な社会インフラ補修需要が予想されるなか、『ひびみっけ』で社会インフラ点検市場に参入 ・2020年3月期は統一地方選と参院選によって選挙システム機材の収益が大幅伸長し、増益に転じる見通し (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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時価総額 13,189百万円
情報・印刷・産業システム機材が主力。1946年創業。金融汎用・選挙システム機材、紙・紙加工品等も。選挙システム機材で国内トップシェア。業務用ろ過フィルターは販売順調。デジタル非破壊検査機器の販売等に注力。 記:2024/09/02