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アルファ Research Memo(1):2019年3月期の業績見通しは、売上高60,000百万円と変更なし

2019/1/10 15:11 FISCO
*15:11JST アルファ Research Memo(1):2019年3月期の業績見通しは、売上高60,000百万円と変更なし ■要約 アルファ<3434>は、車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等を手掛ける総合ロックメーカー。 1. 2019年3月期上期業績 2019年3月期上期業績は売上高28,740百万円(前期同期比1.1%減)、営業利益1,471百万円(同8.8%減)、経常利益1,450百万円(同15.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,163百万円(同2.2%減)となった。売上高がセキュリティ機器事業で増加も、自動車部品事業が減少、利益面でも減収影響からコストアップや開発費増などをカバーできず減益を余儀なくされた。なお同社は業績予想について、通期予想のみ開示しており、上期の進捗率は売上高で47.9%、営業利益で44.6%となっているが、もともと上期は厳しく見積もっていたとのことで、同社の計画に対して上期は多少上振れしての着地となったもようである。 事業別では、自動車部品事業が売上高24,050百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益893百万円(同15.2%減)、セキュリティ機器事業が売上高4,688百万円(同7.9%増)、営業利益520百万円(同7.1%減)となった。自動車部品事業は、国内では主要取引先の生産台数減少が影響し、売上高が前年同期比13.7%減の3,991百万円、営業損失110百万円と損失が拡大(同18百万円悪化)した。海外事業もASSA ABLOY ABからのカーアクセス・セキュリティ事業譲受効果が一巡、売上高は前年同期比0.2%減の20,059百万円にとどまり、営業利益についても得意先の北米生産台数減少が影響、アジア、欧州の増益を打ち消し同12.4%減の1,003百万円にとどまった。セキュリティ機器事業は、売上高については国内戸建て住宅向け電気錠、インバウンド拡大によるコインロッカーオペレーション収入などが好調、海外も2ケタの伸びを示したものの、利益は製品MIXと為替影響がマイナスに寄与し減益となった。なお、経常利益も為替差損の増加(前年同期の68百万円の差益に対し66百万円の差損が出たことにより134百万円の差異)から減益幅が拡大、親会社株主に帰属する四半期純利益では特別利益に投資有価証券売却益313百万円を計上したことから微減益にとどまった。 2. 2019年3月期業績見通し 2019年3月期の業績は、売上高60,000百万円(前期比1.6%増)、営業利益3,300百万円(同2.7%増)、経常利益3,200百万円(同2.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円(同3.7%増)と、期初計画に変更はない。上期が社内計画に対して上回り、同社側では通期見通しの達成が可能としている。ただし、売上高は米国自動車販売が減少する見通しに加え、欧州も排ガス規制強化等があり、アジアも米中貿易摩擦などの影響から下期の伸びが期待できない。セキュリティ機器事業は電気錠の拡販、コインロッカーの拡販などが見込まれ、売上面では順調な拡大を続けるだろう。しかし利益面では製品MIXと為替影響等で伸びは限定的にとどまるだろう。 現状、米中貿易摩擦、米国での自動車販売減退、日米自動車摩擦も懸念されるなど自動車部品事業で逆風が吹き、セキュリティ機器事業の健闘があっても、通期予想達成が上限とみられる。しかし、中期経営計画である売上高60,000百万円、営業利益率5%以上(3,000百万円以上)の達成は可能な状況にある。 ■Key Points ・2019年3月期上期は収益足踏みも想定内の数字 ・2019年3月期は1.6%増収、2.6%経常増益予想も経済環境悪化で期初計画(公表値)未達懸念も (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《HN》
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自動車キーセットが主力。売上の3割が日産向け。住宅用・産業用ロックも。24.3期3Q累計は客増産を受けて自動車用が回復。住宅用ロックやロッカーシステムの受注も堅調で二桁増収・大幅増益に。配当性向3割目安。 記:2024/04/15
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