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あらた Research Memo(2):ドラッグストア業界向けを中心に全カテゴリー増収、過去最高業績の更新が続く見通し

2018/8/2 15:32 FISCO
*15:32JST あらた Research Memo(2):ドラッグストア業界向けを中心に全カテゴリー増収、過去最高業績の更新が続く見通し ■要約 あらた<2733>は日用雑貨・化粧品カテゴリーにおける国内最大級の卸商社である。販売先の業態別売上構成比(2018年3月期)は、ドラッグストアが47.7%、ホームセンターが16.9%と両カテゴリーで全体の60%を超える。子会社にペット関連商品卸商社で業界トップのジャペル(株)や化粧品・雑貨卸商社の(株)ファッションあらたなどを抱え、海外では中国とタイに進出し事業を展開している。 1. 2018年3月期業績 2018年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.0%増の732,914百万円、経常利益が同20.4%増の9,439百万円といずれも会社計画(売上高724,000百万円、経常利益9,000百万円)を上回り、過去最高を更新した。業態別売上高では主力のドラッグストア業界向けが顧客の積極的な店舗展開もあって、前期比5.6%増収と順調に拡大し、また、商品別では旺盛なインバウンド需要を背景に、Health&Beautyが同6.2%増と好調に推移したほか、すべてのカテゴリーで増収となった。また、顧客別原価管理の徹底による売上総利益率の上昇、並びに経費率や人件費率の改善によって、経常利益率が前期比0.18ポイント上昇するなど収益性の向上も続いた。 2. 2019年3月期業績見通し 2019年3月期の連結業績は、売上高で前期比3.7%増の760,000百万円、経常利益で同5.9%増の10,000百万円と増収増益が続く見通し。引き続きドラッグストア業界向けを中心にHealth&Beautyや日用品などの販売増が見込まれる。また、今期は家庭用品カテゴリーでこれまでと同レベルの成長を見込んでいるほか、年率2ケタ成長が続くEC業界向けの取り組みも強化していく方針となっている。費用面では売上総利益率や人件費率の改善により収益性の向上を見込んでいる。今下期からはRPAを導入し、定型業務の自動化を進めていく予定となっているほか、2018年6月より稼働を開始した九州南センター(鹿児島)では同社で初となるAI機能を搭載したデパレタイズロボットを導入し、物流センターの生産性向上に取り組んでいく。いずれも今後の人手不足といった課題の解決につながる取り組みとして注目される。 3. 中期経営計画を上方修正 2018年3月期よりスタートした中期経営計画は、初年度となる2018年3月期に会社計画を上回る業績を達成したことから、最終年度となる2020年3月期の業績目標値を上方修正した。売上高では当初計画比200億円増加の7,800億円、経常利益は同5億円増の105億円としている。国内景気が今後も堅調に推移するようであれば計画の達成は十分可能と見られる。 4. 株主還元策 同社は株主還元策として、配当については安定配当を基本に、業績や財務状況等に応じて決定していく方針を示しており、2019年3月期については1株当たり配当金で前期比5.0円増配の80.0円(配当性向20.5%)と4期連続の増配を予定している。また、株主優待として3月末及び9月末に100株以上保有している株主に対して、1,000円相当のQUOカードを進呈している。 ■Key Points ・2018年3月期業績は全カテゴリーで増収となり、過去最高を更新 ・有利子負債の削減が進み財務体質が大きく改善、生産性、収益性の向上続く ・中期経営計画を上方修正し、2020年3月期に経常利益で105億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NB》
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時価総額 110,154百万円
日用品、化粧品で国内最大級の卸商社。化粧品等のヘルス&ビューティー、ペット・その他部門の売上比率が高い。ドラッグストアなどが主要取引先。化粧品関連商品では店頭提案を強化。26.3期売上高1兆円目標。 記:2024/06/04