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ナガイレーベ Research Memo(4):2018年8月期3Qの営業利益は前年同期比2.0%減だが特に問題なし
2018/7/20 16:25
FISCO
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*16:25JST ナガイレーベ Research Memo(4):2018年8月期3Qの営業利益は前年同期比2.0%減だが特に問題なし ■業績動向 ●2018年8月期第3四半期の連結業績概要 (1) 損益状況 発表されたナガイレーベン<
7447
>の2018年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増の13,477百万円、営業利益が同2.0%減の4,215百万円、経常利益が同2.5%減の4,272百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.2%減の2,947百万円となった。売上総利益率は前年同期比では若干低下したが想定の範囲内であり、第2四半期比では改善傾向にある。売上高が伸び悩んだことから営業利益以下は微減益となったが、特別な要因があったわけではなく懸念される内容ではなかった。 市場環境、業界環境では2018年4月から実施された診療報酬及び介護報酬のダブル改定の影響が懸念されたが、診察報酬本体は+0.55%、介護報酬は+0.54%と前回改定を上回るプラス改定であったことから、同社への影響は軽微であった。しかし一方で、同時改定による医療と介護の垣根を越えた制度改革においては、介護医療院が新設されるなどの変革もあり、医療や介護の現場では多少の混乱も生じたようだ。その影響もあり、売上高が伸び悩んだと推測される。ただし、わずかであるが前年同期比で増収となっていることから、第3四半期としては過去最高の売上高となった。 売上総利益率は47.0%(前年同期は47.7%)となり、前年同期比では0.7ポイント低下したが、これは円安の影響(為替予約によるカバーが減少したこと)に加えて、新商品の増加に伴う海外移管の立ち上がり遅れなどが生じたことによる。同社の場合、新製品を投入した当初は国内で生産し、数量が増加するのに伴いその生産を順次海外へ移していくため、新製品への入れ替え当初は国内生産が上昇して売上総利益率が低下する傾向がある。この現象が、特に上半期に発生したことから、第3四半期の前年同期比の売上総利益率は低下しているが、第2四半期(46.8%)に比較すれば改善傾向にある。 販管費はほぼ前年並みとなったが、売上総利益率の低下によって営業利益は前年同期比では減益となった。経常利益は前年同期比2.5%減となったが、主に営業外収益・費用での為替差損益の影響(2017年8月期第3四半期は45百万円の差益、2018年8月期第3四半期は2百万円の差損)による。 アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比0.1%増の7,878百万円、ドクターウェアが同1.2%減の2,150百万円、ユーティリティウェアが同9.2%減の394百万円、患者ウェアが同8.8%増の1,535百万円、手術ウェアが同1.0%減の1,178百万円、シューズが同5.9%減の147百万円、その他が同6.3%減の192百万円となった。 全体の売上高が伸び悩んだことから、各アイテム別でも前年同期比では微減となったが、以前から拡販に注力していた患者ウェアが前年同期比8.8%増となったことは評価できる。入院セットの浸透による市場拡大を背景に付加価値商品群が市場から評価されシェアが拡大したことが要因と推測される。 財務内容は堅固、2018年8月期第3四半期期末の現金及び預金は215億円、自己資本比率は89.9% (2) 財務状況 財務状況は引き続き安定している。2018年8月期第3四半期末の資産合計は41,791百万円となり、前期末比840百万円増加した。流動資産は32,739百万円となり同414百万円増加したが、主な要因は配当金の支払いによる現金及び預金の減少1,234百万円、受取手形及び売掛金の増加382百万円、たな卸資産の減少153百万円など。一方で固定資産は9,052百万円となり、同426百万円増加したが、主に設備投資による有形固定資産の増加398百万円による。 負債合計は4,230百万円となり、前期末比174百万円減少した。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加110百万円、未払法人税等の減少304百万円など。純資産合計は37,560百万円となり、同1,015百万円増加したが、主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加952百万円など。この結果、2018年8月期第3四半期末の自己資本比率は、前期末に比べて0.7ポイントアップして89.9%となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《NB》
関連銘柄 1件
7447 東証プライム
ナガイレーベン
2,203
11/22 15:30
+22(1.01%)
時価総額 78,726百万円
看護師や医師、患者向け等の医療白衣専業メーカー。1915年創業。医療白衣のコア市場で国内シェア6割超。年間600万着を供給。看護師向け製品の売上比率が高い。27.8期売上188億円目標。海外市場開拓図る。 記:2024/10/20
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