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エノモト Research Memo(3):内外工場ともに高精度・一貫生産体制を誇る

2018/7/18 15:06 FISCO
*15:06JST エノモト Research Memo(3):内外工場ともに高精度・一貫生産体制を誇る ■事業概要 3. 生産体制 (1) 生産体制 エノモト<6928>の工場はどの工場も、蓄積してきた技術と独創的で効率的な生産ラインにより、顧客の要求を満たす高品質な製品を生み出すことができる。顧客の更なる高度な要求を確実に実現するため、国内の各工場では、インサートモールドの上野原工場、リードフレームの塩山工場、コネクタなどの津軽工場と岩手工場——と、それぞれの工場が得意とする分野を持っている。また、海外の製造拠点であるフィリピン・カビテ工場と中国・中山工場はともに、日本と同水準の高い品質基準と万全な生産体制を構築しており、金型の設計からプレス、メッキ、樹脂成形、完成部品までの一貫した製造を「メイドインジャパン」の品質で行うことができる。このため、海外においても、顧客のコストやリードタイムに対する要求に適切に対応することができる。特にメッキ加工の認可取得が困難と言われる中国においては、メッキ工程まで含めた一貫生産が可能な数少ない「メイドインジャパン」品質の日系企業として評価が高い。 (2) 生産プロセス 同社の生産プロセスは基本的に、1)製品仕様の打ち合わせ・開発設計→2)試作金型の作成→3)量産金型の作成→4)量産プレス→5)メッキ→6)インサートモールドと組み立て→7)品質管理検査——という、設計から製造まで一貫したフローになっている。 a) 製品仕様の打ち合わせは、国内営業担当者に窓口を一本化しワンストップで対応できるようにしている。国内の設計者と共同で、3D-CADや流動解析を駆使して品質向上とコストダウンを両立する仕様を検討する。顧客の利益と思えばオープン品の採用や海外工場での製造を提案することもある。また、同社の海外工場から顧客の海外拠点へ直接納入するときも、国内で全て対応することができる。 b) 必要に応じて試作金型を製作するが、コストの安い海外工場での製作、海外での量産を前提にした国内での試作、光造形などを用いたプロトタイプの製作など様々な要求に対応することができる。試作金型を用いたテストを行い、不具合や量産時の問題点を洗い出し、量産体制の準備を行う。 c) 量産金型は、一貫生産メーカーならではの生産性を重視した高性能な金型を製作している。顧客ニーズによっては、将来的な海外移管を視野に入れた対応や、高耐久性のある金型の製作も可能である。 d) 量産プレスは、同社の内外工場すべてでプレスと樹脂成形が対応可能なため、顧客は最適な生産地を選択することができる。また、他社製の金型による生産も内外工場で対応している。 e) メッキについては、リードフレームの銀メッキは津軽工場とフィリピン、中国、コネクタの金メッキは津軽工場と中国で可能となっている。また、自社メッキラインにこだわらず、他社によるメッキにも対応している。 f) インサートモールドでは、金属プレス部品と樹脂を一体化させる繊細で高品質な技術が要求されるため、ロボットなどによる自動化を推進しており、高い精度と生産性を両立している。 g) 全工場でISO9001とISO14001を取得、海外でも国内生産と同じ基準で品質管理を実施している。また、車載用製品における厳しい品質管理・環境管理に対応するため、自動車産業の国際的な品質マネジメントシステムであるIATF16949の認証取得も進めている。三次元SEM(高機能測定器)による分析や品質に厳しい車載用デバイス向け製品の供給実績から、同社の品質管理技術が高水準にあることが理解できる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《TN》
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半導体用リードフレームとコネクタ部品が二本柱。細精密加工に強み。24.3期3Q累計はLED用リードフレームやモバイル向けコネクタ部品が低調。半導体用リードフレームも自動車関連海外が冴えず。減損特損を計上。 記:2024/04/11