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ヒーハイスト Research Memo(4):2018年3月期は増益ながら予想をやや下回った

2018/7/17 16:00 FISCO
*16:00JST ヒーハイスト Research Memo(4):2018年3月期は増益ながら予想をやや下回った ■業績動向 1. 2018年3月期の業績概要 発表されたヒーハイスト精工<6433>の2018年3月期決算は、売上高が前期比19.2%増の2,623百万円、営業利益が同54.6%増の225百万円、経常利益が同75.4%増の234百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同97.6%増の166百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の伸び率が高いのは、前期は24百万円の特別損失(固定資産除却損)が計上されたからである。 各利益の前期比での増益率は高いが、予想(営業利益257百万円、経常利益255百万円)に対しては下回った。この要因は、THK向けは受注は好調であったが、生産がやや追い付かなかったことに加え、ホンダ向けが期ズレしたためである。また設備投資や人員増により一部のコストを前倒ししたことや賞与を支給したことも営業利益が予想を下回った要因となった。 設備投資額は、285百万円(前期139百万円)、減価償却費は118百万円(同115百万円)であったが、主な投資は、秋田工場での機械加工室新設及び新規加工機(CNC旋盤)の導入などであった。 2. 品目別状況 各品目別状況は以下のようであった。 (1) 直動機器 THK向けが好調であったことから、売上高は1,628百万円(前期比33.7%増)となった。しかし受注が好調過ぎて生産がやや間に合わなくなったこともあり、一部で人海戦術で対応したことから、コストが予想以上に増加し、利益への貢献は予想を下回った。 (2) 精密部品加工 売上高は729百万円(同0.5%増)とほぼ前期並みにとどまった。ホンダ向けは期の前半は好調であったが、下半期に入ってからはレース用部品の対応等の影響もあり、一部の受注が期ずれしたことから、下半期の売上高は予想を下回り、通期では前年比でほぼ横ばいになった。 (3) ユニット製品 売上高は265百万円(同3.1%増)と前期比で微増にとどまったが、中国での液晶メーカーの設備投資がややスローダウンしてきたことの影響を受けた。 自己資本比率は66.1%と安定 3. 財務状況 2018年3月期末の総資産は前期末比400百万円増の4,935百万円となった。流動資産は同214百万円増の2,709百万円となったが、主に現金及び預金の増加162百万円、受取手形及び売掛金の減少109百万円、棚卸資産の増加55百万円による。固定資産は同185百万円増の2,226百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加154百万円による。 流動負債は同313百万円増の1,162百万円となったが、主に支払手形及び買掛金の増加73百万円、電子記録債務の増加80百万円、短期借入金等の増加41百万円による。固定負債は同71百万円減の508百万円となったが、主に約定弁済による長期借入金の減少60百万円による。この結果、負債合計は同241百万円増の1,671百万円となった。 純資産は当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加等により同158百万円増の3,264百万円となった。 4. キャッシュ・フローの状況 2018年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは422百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前純利益232百万円、減価償却費118百万円、仕入債務の増加151百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは211百万円の支出であったが、主な支出は有形固定資産の取得181百万円等であった。財務活動によるキャッシュ・フローは50百万円の支出であったが、主な支出は長短借入金の減少18百万円、配当金の支払額12百万円等であった。 この結果、期中の現金及び現金同等物は162百万円増加し、期末の現金及び現金同等物残高は1,112百万円となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《SF》
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ベアリングメーカー。円筒直動ベアリングやユニット製品や精密部品加工などを手掛ける。産業機械用の直動ベアリングに強み。精密部品加工はレース用部品の供給減などが響く。24.3期3Q累計は直動機器が増収。 記:2024/04/15