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鴻池運輸 Research Memo(1):総合大手物流会社の一角、顧客先での構内物流などの複合ソリューション事業に強み

2018/7/5 15:01 FISCO
*15:01JST 鴻池運輸 Research Memo(1):総合大手物流会社の一角、顧客先での構内物流などの複合ソリューション事業に強み ■要約 鴻池運輸<9025>は1880年創業の歴史ある会社である。社名に運輸がついているが、主たる業務は単なる物流事業だけではなく得意先の工場内・構内で各種の業務を請負う「複合ソリューション事業」である。主要顧客とは100年以上の取引が続いており、顧客からの信頼は厚く、これが特色、強みともなっている。 1. 2018年3月期(実績) 2018年3月期決算は、売上高276,761百万円(前期比7.1%増)、営業利益11,067百万円(同8.2%増)、経常利益11,536百万円(同7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,042百万円(同3.7%減)となった。すべてのセグメントが増収増益であったが、主力の複合ソリューション事業は食品関連の好調維持や、新規連結子会社の寄与により増収増益。国内物流事業は生活用品配送取扱業務の伸長や、前期に発生した立ち上げコストの解消により増収増益を確保。国際物流事業においては電子機器類の輸出取扱量の増加などにより増収増益となった。 2. 2019年3月期通期(予想) 2019年3月期通期の業績は売上高284,800百万円(前期比2.9%増)、営業利益10,000百万円(同9.6%減)、経常利益10,300百万円(同10.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6,100百万円(同13.4%減)と増収減益が予想されているが、これは新中期経営計画の目標達成のために、今期は基盤づくりの期間と位置付けているためである。 3. 2030年に向けたビジョン達成のための新中期経営計画を発表 創業150周年を迎える2030年に向けたビジョンを発表しているが、このビジョン達成のために2021年3月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表した。この計画では、2030年に目指す姿を定量的に提示し、同時に変革すべき点について定性的にも指示している。これは、会社が変わるべき姿を提示しており、対外的に株主や投資家だけでなく、全経営陣、全社員、全取引先にも向けたメッセージでもあり、今後の動向(同社の変化)は大いに注目に値する。 ■Key Points ・長い歴史のある物流会社、顧客先での複合ソリューション事業に強み ・2030年に向けた新ビジョン達成のために、新しい中期経営計画(新中計)を発表 ・2019年3月期は減益予想だが、新中計達成のための取組みを先行させる ・新中計では、数値よりも変革と体質改善を目標としている (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《MH》
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総合物流企業。1880年創業。食品、鉄鋼、化学など製造業向け請負、物流業務、流通加工業務、国際物流等を手掛ける。日本製鉄等が主要取引先。適正単価の収受、業務効率化進める。31.3期営業利益250億円目標。 記:2024/06/24