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エバラ食品工業 Research Memo(1):「黄金の味」や「すき焼のたれ」などで有名な調味料メーカー

2018/6/26 15:00 FISCO
*15:00JST エバラ食品工業 Research Memo(1):「黄金の味」や「すき焼のたれ」などで有名な調味料メーカー ■要約 1. 会社概要 エバラ食品工業<2819>は調味料メーカーである。主力は家庭用調味料で、「黄金の味」、「焼肉のたれ」、「すき焼のたれ」、「浅漬けの素」に代表される同社の商品は非常に認知度が高い。同社自ら調味料市場を創出し、TVCMなど効果的訴求によって育ててきた歴史が、同社の強いブランド力を醸成し、強みの素になったと言える。このためトップシェアを誇る商品群も多い。業務用商品では、外食産業向けにたれやスープなど多品目を製造販売している。海外売上高の大半も業務用商品となっている。ほかに、物流や広告など食品周辺の事業を行っている。 2. 経営ビジョン「Evolution60」 少子高齢化や女性の社会進出など食を取り巻く環境が激変するなか、同社は持続的に成長する企業を目指し、経営ビジョン「Evolution60」を策定した。基本方針を「エバラブランドの価値向上」と「ニッチ&トップポジションの確立」と定め、「たれの進化」と「コミュニケーションの進化」を経営軸に、国内市場での安定的収益と海外市場における成長基盤の確保を図っている。その結果として、2019年3月期に営業利益率4%、海外売上高10億円、ROE5%を達成する計画である。現在、「Evolution60」はファイナルステージまで進み、おおむね計画どおりの進捗となっているが、最大のイベントである主力商品「黄金の味」のリニューアルでややつまずいた格好である。 3. 業績推移 2018年3月期の業績は、売上高50,397百万円(前期比1.9%減)、営業利益1,470百万円(同21.1%減)となった。期初予想に対して、売上高で1,803百万円、営業利益で360百万円の未達となったが、未達の要因は、新たな価値創造を目指してリニューアルした「黄金の味」が、小売店頭での旧品との切り替えに時間を要したことにある。しかし、既に旧品在庫の影響はなくなり、足元で市場への浸透が進み始めているもようである。価値訴求を軸にした販売活動により、拡販費の削減も予想される。このため、2019年3月期業績は、売上高52,211百万円(前期比3.6%増)、営業利益2,091百万円(同42.2%増)と増収大幅増益が見込まれている。「Evolution60」で掲げる営業利益率4%、海外売上高10億円、ROE5%という目標も、射程圏内に入ったと考えられる。 ■Key Points ・「黄金の味」や「焼肉のたれ」などで有名な調味料メーカー。ブランド力が強く、トップシェア多い ・長期ビジョン「Evolution60」を展開中。2018年3月期は「黄金の味」リニューアルでややつまずいた ・2019年3月期は「黄金の味」リニューアル効果顕在化で増収大幅増益、「Evolution60」目標達成へ (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《TN》
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調味料メーカー。「焼肉のたれ」や「すき焼きのたれ」などで国内トップシェア。鍋物調味料や野菜まわり調味料、物流事業等も手掛ける。総還元性向50%以上目標。外食需要の改善などにより、業務用商品は売上順調。 記:2024/06/13