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EG Research Memo(1):主力はゲームサポートとソーシャルサポート。2018年9月期通期は上振れの可能性
2018/6/25 15:46
FISCO
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*15:46JST EG Research Memo(1):主力はゲームサポートとソーシャルサポート。2018年9月期通期は上振れの可能性 ■要約 イー・ガーディアン<
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>は、SNSやソーシャルゲームの運営者向けに監視や顧客サポートなどのサービスを提供する総合ネットセキュリティ企業である。1998年にコンテンツプロバイダとして誕生し、インターネット業界の創成期に様々な新事業を手掛けるなかで2005年に掲示板投稿監視事業に一本化し、イー・ガーディアン株式会社に商号変更した。2010年に東証マザーズに上場してからは、ネット監視事業のイーオペ(株)※1、人材派遣業の(株)パワーブレイン※2、デバッグ事業※3のトラネル(株)、HASHコンサルティング(株)※4、(株)アイティエスをグループ化し、E-Guardian Philippines Inc.を設立するなど事業領域を拡大し、“総合ネットセキュリティ企業”としての基盤を確立した。現在は関係会社7社、全国6都市(東京、大阪、宮崎、熊本、仙台、郡山)及びフィリピンに拠点を持ち、1,178名の従業員(うち臨時従業員数919名)を抱える企業グループとなっている。2016年9月に東証1部に昇格した。 ※1 イーオペは現在のイー・ガーディアン東北(株) ※2 パワーブレインは現在のEGヒューマンソリューションズ(株) ※3 デバッグ(debug)とは、コンピュータプログラムに潜む欠陥を探し出して取り除くこと ※4 HASHコンサルティングは現在のEGセキュアソリューションズ(株) 1. 事業概要 主力事業は、ソーシャルサポート事業とゲームサポート事業である。ソーシャルサポート事業は、投稿掲示板やブログ・SNSなどのコミュニティサイトなどを対象に監視・カスタマーサポート、運用、分析といった多種多様な業務を代行する。厳選された人材による監視サービス(有人監視)が基本であるが、その効率を上げるために専門特化した監視ツール(システム監視)も併用される。独自開発されたAI(人工知能)システムにより低コストかつ高品質なサービス提供をするうえで武器になっている。LINEカスタマーコネクト関連サービスや仮想通貨取引の本人認証サービスも加わり、時代とともに監視系業務からカスタマーサポート系業務にシフトしている。 ゲームサポート事業は、オンラインゲームを運営するクライアントに対し、問い合わせ対応を始めとする運営をサポートするとともに、デバッグ等の周辺業務も請け負う。ゲームをリリースする前に行うデバッグ作業からリリース後の問い合わせ対応までをワンストップで提供できる体制を整え、他社との差別化を狙う。両事業を合わせて売上高全体の73.2%を占める。 2. 業績動向 2018年9月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比21.2%増の2,926百万円、営業利益が同35.1%増の520百万円、経常利益が同30.4%増の533百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同31.6%増の364百万円と大幅な増収増益となった。売上面では、すべてのセグメントが順調に拡大した。特に成長著しいゲームサポート事業では、モバイルゲーム市場が順調に拡大するなかで海外ゲーム企業の日本参入に伴う多言語カスタマーサポート業務受託が成長のドライバーとなっている。ソーシャルサポート事業では、仮想通貨関連の本人認証業務の受託が伸びている。利益面では、大阪GAMELABOとイー・ガーディアン東北の郡山センター開設により人件費やオフィス費用などが増加したが、増収効果が上回り、大幅増益となった。 2018年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.6%増の5,910百万円、営業利益が同13.8%増の923百万円、経常利益が同10.2%増の926百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.7%増の611百万円と期初の予想を据え置いた。通期の売上高計画に対する第2四半期進捗率は49.5%(前年同期実績は47.7%)と順調である。営業利益に関しては第2四半期進捗率が56.4%(前年同期実績は47.5%)とさらに上振れている。M&Aや拠点投資などにも影響される面があるが、このまま順調に推移すれば、例年どおり第3四半期時点で業績の上方修正が行われると推測する。ちなみに、同社は過去3年間(2015年9月−2017年9月期)に第3四半期の決算時に上方修正を行っている。 3. 成長戦略 同社は、2018年4月に大阪梅田に「大阪GAMELABO」を開設した。同社が手掛けているゲームサポート分野では、VRやAR、eスポーツなどゲーム自体の種類が多岐にわたり、専門性が益々求められるようになっている。この新施設は、ゲームに精通した人員のみで構成し、ゲーム関連サービスのハブ拠点と位置付ける。 同社は2017年9月、eスポーツチーム「e-Guardians(イーガーディアンズ)」を創設しており、新施設はチームの練習拠点としても重要な役割を果たす。ゲーム関係の業務に従事する社員の多くがゲーム好きであることから、社員から選抜し公式大会本選出場を目指している。会社側で大会参加費や渡航費用などを支援し、試合前の練習時間や大会出場期間も業務時間とみなすなど、選手をサポートする環境作りに努め、「e-Guardians」を通して新たな働き方を発信したい考えだ。「大阪GAMELABO」開設後の人材募集には多くのゲーム好きな人材の募集があり、新規採用での手応えは十分である。 ■Key Points ・主力はゲームサポートとソーシャルサポート。全セグメントとも成長性が高い。監視系業務からカスタマーサポート系業務にシフトする傾向 ・第2四半期進捗率が前年同期より高く、2018年9月期通期業績は上振れの可能性濃厚 ・ゲーム関連サービスのハブ拠点「大阪GAMELABO」開設。社内eスポーツチームの練習拠点としても活用 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《MW》
関連銘柄 1件
6050 東証プライム
イー・ガーディアン
1,786
11/25 15:30
-12(-0.67%)
時価総額 21,314百万円
投稿監視、風評調査等のソーシャルサポートサービスが主力。ソーシャルゲームのデバッグ業務、ネット広告審査業務なども手掛ける。チェンジHD傘下。配当性向は30%基準。ライブ配信障害検知システムを開発。 記:2024/10/22
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