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フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー

2018/6/25 15:00 FISCO
*15:00JST フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー ■要約 フェローテックホールディングス<6890>の歴史は非常にユニークである。当初は米国企業の日本法人として設立されたが、その後親会社から独立して、製品ラインナップを拡大するとともに株式を日本証券業協会に店頭登録した。さらにその後、元の親会社である米国企業を逆買収して子会社化し、事業の拡大を加速すると同時に中国での生産を開始、現在では日本以外にも、欧州、アメリカ、中国、東南アジアなど世界11ヶ国に製造子会社及び販売会社を有する国際的な企業となっている。 現在の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、磁性流体、サーモモジュール、シリコンウェーハ、太陽電池用シリコンなど様々な製品、装置、部品、素材等を製造することだが、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウェーハの研磨なども行っている。そのため、世界的に著名な大手半導体製造装置メーカーが主要顧客となっている。また2018年以降も大規模な設備投資を行う計画であり、今後数年間は世界の半導体市場と同様に同社の動向にも目が離せないだろう。 1. 2018年3月期(実績):営業利益は前期比48.6%増と大幅増益 2018年3月期決算は、売上高が前期比22.7%増の90,597百万円、営業利益が同48.6%増の8,437百万円、経常利益が同26.1%増の7,157百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.8%減の2,678百万円となった。太陽電池は低迷したものの、世界的な半導体市場の活況を背景に、主力の半導体等装置関連が大幅な増収・増益となり、洗浄や装置組立などを行うその他事業も好調であったことから、営業利益は前期比で大幅増益となった。ただし、為替差損により経常利益の増益幅は小さくなり、さらに訴訟損失引当金(1,114百万円)を計上したことから親会社株主に帰属する当期純利益は減益となった。 2. 2019年3月期(予想):営業利益は前期比16.2%増だが設備投資は高水準 2019年3月期の業績は、売上高98,000百万円(前期比8.2%増)、営業利益9,800百万円(同16.2%増)、経常利益8,500百万円(同18.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,300百万円(同97.9%増)が見込まれている。当分は世界的に半導体不足が続くと予想されていることから、デバイスメーカーの投資が活発であり製造装置メーカーも活況を呈している。したがって、これら半導体製造装置メーカーを主要顧客とする同社の業績も好調が続くと予想され、この通期予想が達成される可能性は高いだろう。むしろ今後の動向しだいでは、上方修正もありそうだ。 3. 中長期的な見通し:高水準の設備投資を実施 特に定量的な目標は発表していないが、今後数年間で主要製品の生産設備を大幅に増設する計画で、2019年3月期の設備投資額は400億円に上る。主要向け先である半導体や同製造装置業界が活況を呈していることに乗じて、一気に業容の拡大を図る計画だ。さらに今後は自動車向けにも注力し、既に社内にプロジェクトチームを立ち上げている。ESG活動にも注力しており、定量的な面だけでなく定性的な面も含めて、今後の同社の変化は大いに注目する必要があるだろう。 ■Key Points ・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い ・活況な半導体業界の恩恵を受け2019年3月期は前期比16.2%の営業利益増を見込む ・2019年3月期の設備投資は400億円と高水準。定性面も含めて今後の動向は要注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《TN》
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半導体・FPD製造装置部品を製造・販売。真空シールに強み。半導体製造工程向け消耗品も。24.3期3Q累計はパワー半導体用基板が好調。だが半導体装置部品の調整長びく。生産能力増強に向け国内外で工場を建設中。 記:2024/04/11