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藤商事 Research Memo(1):2019年3月期はヒットタイトル・新ジャンルの創出と利益体質の強化に注力する

2018/6/21 17:23 FISCO
*17:23JST 藤商事 Research Memo(1):2019年3月期はヒットタイトル・新ジャンルの創出と利益体質の強化に注力する ■要約 藤商事<6257>は、パチンコ・パチスロ機の中堅メーカーで、「ホラー」系ジャンルや新規性のある演出の開発に定評がある。新規分野としてスマートフォン用ゲームアプリの開発にも注力している。無借金経営で手元キャッシュは200億円を超えており、財務内容は良好だ。 1. 2018年3月期業績実績 2018年3月期の業績は、売上高で前期比58.8%増の52,314百万円、営業利益で4,502百万円(前期は2,271百万円の営業損失)と大幅な増収、黒字転換となった。パチンコ・パチスロ機で同社の主力タイトルである「リング」シリーズを投入したことにより、パチンコ機の販売台数が前期比1.34万台増加の11.0万台、パチスロ機が同1.92万台増加の2.04万台とそれぞれ増加したことが要因だ。また、当期は新たな取り組みとして、パチンコ機では本体枠にサイドユニットを装着する新方式の機種の販売を開始し、インパクトのあるギミックやアイキャッチにより商品性の向上を図ったほか、パチスロ機でも機種変更の際に「回胴部ユニット」と「下パネル」が交換可能な分離筐体システムを採用した機種の販売を開始した。いずれも、部材コストの低減につながるため、ホール側から見ても導入によるコスト削減メリットは大きく、同社のシェア拡大と利益率向上につながる取り組みとして注目される。 2. 2019年3月期業績見通し 2019年3月期は売上高で前期比27.4%減の38,000百万円、営業利益で同55.6%減の2,000百万円を見込む。2018年2月に遊技機規則が施行され、旧規則機から新規則機への移行に伴う市場の動きが見極めにくいことから、慎重な計画となっている。パチンコ機に関しては第1四半期の投入予定がなく、第2四半期以降に投入する予定で販売台数は前期比13.2%減の9.55万台を見込んでいる。一方、パチスロ機に関しては現在のところ旧規則機を3機種発売し、販売台数で前期比28.9%減の1.45万台を見込んでいる。なお、新規則機についてはパチンコホールの需要動向などをふまえて適時投入できるよう準備を進めている。 3. 成長戦略 業界を取り巻く環境は厳しいものの、同社は「変化の時はチャンス」と捉え、さらなる成長を実現するための足場固めを推進していく方針だ。具体的には、ゲーム性を高めたヒットタイトルや新ジャンルの創出に取り組み、稼働力の高い機種を開発することで、市場シェアを拡大していく方針で、当面の目標としてパチンコ機については10%の販売シェア獲得を目指していく。また、利益面では開発効率の向上や部材の共通化によって、2018年3月期実績で44.1%だった売上総利益率を50%程度まで引き上げたい考えだ。2017年夏には生産能力を従来から3倍以上に引き上げたパチスロ機の新工場を稼働させており、パチスロ機の販売が拡大していけば量産効果も期待できる。なお、新規事業となるデジタルコンテンツ事業(ゲームアプリ)については、2018年3月に完全オリジナルのファンタジーRPGゲーム「23/7トゥエンティ スリー セブン」の配信を開始、約1ヶ月で100万ダウンロードを達成した。今後も継続的なイベントやプロモーションを実施しながら、さらなるユーザーの獲得と定着に取り組んでいく方針となっている。 ■Key Points ・ホラー系やキャラクター版権を利用した機種開発に定評 ・遊技機規則の改正により2018年は旧規則機と新規則機が混在する格好に ・開発力および利益体質の強化に継続的に取り組み、市場シェアの拡大を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MW》
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パチンコ・パチスロ機の中堅メーカー。1958年創業。無借金経営。「とある」シリーズなどアニメジャンルが主力商品。パチスロ遊技機の新製品「スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒」は24年8月上旬から導入予定。 記:2024/06/11