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サンリツ Research Memo(2):梱包を核にした総合物流を展開、顧客の物流業務をトータルでサポート

2018/6/21 15:02 FISCO
*15:02JST サンリツ Research Memo(2):梱包を核にした総合物流を展開、顧客の物流業務をトータルでサポート ■会社概要 サンリツ<9366>は梱包事業を核に運輸事業や倉庫事業、賃貸ビル事業を展開、顧客の工場から部品や製品を引き取って梱包し、最終ユーザーまで一気通貫で届ける総合物流企業である。通信機器や制御機器など精密機器や大型工作機械などの輸出用梱包、医療機器の保管に強みがある。主力の梱包事業では、高度な梱包技術を駆使した総合物流を強みに、様々な条件に対応した包装設計を始め、顧客の物流業務をトータルでサポートするほか、3PLや国際物流の分野にも進出している。 同社は終戦直後の1948年に設立された。当時、梱包は輸送業のサービスの1つでしかなく、あまり重要視されていなかった。しかし、同社創業者が製品を衝撃や破損、汚損から防ぐ梱包の重要性にいち早く着目し、梱包事業を中核にした事業を開始した。大手運送業などには難しい小回りが必要な作業を積み重ねた結果、米軍や官公庁、大手通信機器メーカーなどから依頼が増え、事業規模を拡大していった。その後、梱包事業を核に国内で輸送や倉庫へ事業領域を拡大、そして顧客の海外展開に合わせ海外へ進出していった。現在、東日本を中心に13事業所(ほかに上海とロサンゼルスにも拠点)を擁するが、事業所が東日本に多いのは、主要顧客の大手通信機器メーカーの工場が東日本に多かった名残でもある。 2000年代に入ると中国の経済成長が目覚ましく、生産基地としても消費市場としても急速に巨大化した。これに合わせて取引先メーカーや同業物流企業がこぞって中国に進出、同社も2005年にM&Aにより中国進出を果たした。しかし、日本で培った梱包を核にした総合物流ではなかったためなかなか採算に乗らず、ビジネスが可能な拠点を残してすべて撤退することになった。この中国事業の再編を契機に自らビジネスのあり方を見直し、同社は新しいビジョン「オペレーションからソリューションへ」を打ち立て、現在、変革に取り組んでいるところである。一方、2010年に進出した米国では、順調に業容を拡大している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《MH》
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時価総額 4,655百万円
梱包事業部門が主力の総合物流会社。精密機器、医療機器などの梱包に強み。国内輸送や国際輸送の運輸事業、倉庫事業等も手掛ける。米国子会社では米国西海岸の新倉庫が安定稼働。国際一貫物流サービスの拡張図る。 記:2024/07/04