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個人投資家・株式注意女子:決算発表内容から業績ごとに資金フローを掴む【FISCOソーシャルレポーター】

2018/5/17 13:42 FISCO
*13:42JST 個人投資家・株式注意女子:決算発表内容から業績ごとに資金フローを掴む【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株式注意女子氏(ブログ「株式注意情報.jp」、ツイッター:@kabushikichuiを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2018年5月13日20時に執筆 決算発表シーズンでは、いかに業績が良かろうと悪かろうとコンセンサス予想との比較などもあり一時的な株価の動きに振らされることが多く動きづらいという投資家も多いのではないでしょうか。 私にとって、決算発表シーズンは決算ギャンブルをするのではなく、次の投資先を探す大事な時期だと考えています。日頃から大きな資金フローを見る上で、重要視しているのはマクロ。その中で次に大きな資金の流れが期待出来そうな業種を探すのがこの時期なのです。 私が運営に携わっているサイト・株式注意情報.jpでは「決算発表で減益や下方修正のあった東証一部の銘柄」をピックアップしています。 これを毎日チェックしている方は気がついている方も多いと思いますが、同業種の銘柄がまとまって減益や下方修正を発表していることが多々あります。 例を挙げると、地方銀行や建設セクターは今のところ減益の発表が多く見られます。増配を発表していたり、コンセンサス予想も絡んできますので株価は一概に下落とは言えないでしょうが、日本のゼロ金利政策が行われている状況ではやはり、金融セクターにとっては厳しい状況が続いているのでしょうし、建設セクターもオリンピック需要がそろそろピークアウトしてきていることが反映されているのではないかと言うようにマクロと業績が繋がって見えてきます。 逆に、減益や下方修正される銘柄が少ないセクターは、食料品や水産、精密機器、ネットサービス(特にセキュリティ関連銘柄)などが多いように思います。 また、減益発表が多い業種でも原油高メリット銘柄と言われる石油関連銘柄については、それぞれ次世代に向けた先行投資を理由に特損計上を行っているケースが見受けられることから、WTI価格の現状と想定原油価格を比べると今後、上方修正期待が高まりそうに思えます。 個別銘柄をしっかり分析する前に、このように業種ごとの大きなくくりで見ることで大きな資金フローが見えてくると思います。 資金がしっかりと入ってきているセクターの中から次に投資する銘柄を探すことで、全体相場が上昇している過程では着実な上昇を望めるのではないでしょうか。 ---- 執筆者名:株式注意女子 ブログ名:株式注意情報.jp 《FA》