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サカタインクス Research Memo(6):世界的に需要は環境配慮型製品へシフト

2018/4/2 15:30 FISCO
*15:30JST サカタインクス Research Memo(6):世界的に需要は環境配慮型製品へシフト ■サカタインクス<4633>の中長期成長戦略 1. 市場動向 国内印刷インキ市場は、新聞・雑誌等の紙媒体印刷物の減少で成熟イメージが強いが、新聞インキ市場は国内印刷インキ市場全体の約1割を占めるに過ぎず、全体に与える影響は小さい。そして市場の約4割を占めるグラビアインキ市場が堅調に推移し、フレキソインキ市場も拡大している。 特にパッケージ用インキ(段ボールや紙器などパッケージ印刷用のフレキソインキ、食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルムパッケージ印刷用のグラビアインキ、飲料缶など金属缶刷用のメタルインキ)の分野では、世界的に環境配慮型高機能・高付加価値インキへのシフトが一段と進展して市場拡大基調である。 海外は、北米市場では人口増加が継続し、個人消費が堅調で印刷インキ市場全体が拡大基調である。さらに食品・化粧品・トイレタリー製品・日用品などフィルムパッケージの分野では、日本市場と同様に環境対応や高機能化が求められているため、環境配慮型高機能・高付加価値インキの市場拡大・開拓余地が大きい。 またアジア市場は、人口増加や経済成長を背景として、インド、インドネシア、ベトナムなどの新興国で印刷インキ市場全体が拡大基調である。インドでは所得水準の向上や識字率の上昇なども背景として新聞需要も増加基調である。また中国では環境規制を背景として環境配慮型製品へのニーズが高まっている。 地球環境問題を背景として、世界的に需要は環境配慮型製品へシフトする動きを強めている。環境配慮型高機能・高付加価値インキの市場拡大・開拓余地は大きく、特にパッケージ分野を中心に市場拡大基調が予想される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》
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1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01