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ビジョン Research Memo(7):財務内容は良好、潤沢な手元キャッシュは新規事業への投資などに活用していく意向
2018/3/22 15:27
FISCO
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*15:27JST ビジョン Research Memo(7):財務内容は良好、潤沢な手元キャッシュは新規事業への投資などに活用していく意向 ■業績動向 3. 財務内容とキャッシュ・フローの状況 ビジョン<
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>の2017年12月期末における総資産は前期末比1,548百万円増加の11,483百万円となった。このうち、流動資産は同865百万円増加した。受取手形及び売掛金が256百万円増加したほか、繰延税金資産が21百万円、現預金が14百万円増加した。そのほかに570百万円ほど増加したが、このうち約2億円は自己株式取得用の預け金となっており、残りの大半は未出荷分のWiFiルーターの増加※によるものとなっている。また、固定資産は同683百万円増加した。賃貸していたコールセンターの建物を購入したことで建物が142百万円増加したほか、レンタル資産が217百万円、ソフトウェアが167百万円、投資有価証券が97百万円それぞれ増加した。 ※WiFiルーターに関しては、出荷後はレンタル資産として有形固定資産(2年償却)に計上される。 負債合計は前期末比274百万円増加の2,897百万円となった。このうち、流動負債は294百万円の増加となっている。支払手形及び買掛金が196百万円、未払金が42百万円、未払法人税等が44百万円、賞与引当金が53百万円、それぞれ増加したことによる。また、有利子負債は10百万円減少し、実質無借金経営となっている。一方、純資産は前期末比1,274百万円増加の8,586百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,208百万円の計上で利益剰余金が増加したことが主因となっている。 キャッシュ・フローの状況を見ると、2017年12月期末における現金及び現金同等物は前期末比212百万円増加の6,452百万円となった。各キャッシュ・フローについて見ると、営業キャッシュ・フローは1,617百万円のプラスとなった。主な増減要因を見ると、法人税等の支払で531百万円、売上債権の増加で253百万円のマイナス要因があったものの、税金等調整前当期純利益1,754百万円、減価償却費478百万円の計上、仕入債務の増加で192百万円のプラスとなった。一方、投資キャッシュ・フローは1,415百万円のマイナスとなった。主として固定資産の取得で1,252百万円、投資有価証券の取得で152百万円の支出があったことによる。また、財務キャッシュ・フローについては8百万円のマイナスとなった。ストック・オプションの行使20百万円、新株予約権の発行21百万円の収入があった一方で、借入金の返済10百万円、リース債務の返済24百万円、上場関連費用の支出13百万円があったことによる。 経営指標について見ると、財務の健全性を示す自己資本比率は収益が順調に拡大していることもあって、74.6%と引き続き高水準を維持している。また、有利子負債比率も0.0%と実質無借金経営となっており、財務内容は良好な状態と言える。収益性に関して見ると、売上高営業利益率が年々上昇し、2017年12月期は初めて10%台に乗せたほか、ROAやROEについても10%以上を維持しており、高い収益性を維持しながら収益を拡大し続けていることがうかがえる。 既存事業について見ると、大きな設備投資需要がないことから、今後も収益拡大に伴って手元キャッシュが積み上がっていく可能性が高い。同社ではこうしたキャッシュを更なる成長に向けた新規事業への投資等に投下していくほか、状況によっては自己株式取得による株主価値の向上などにも使っていく意向を示している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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