マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,860.31
+123.74
暗号資産
FISCO BTC Index
11/27 19:24:37
14,208,220
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

グリムス Research Memo(1):小売電気事業を原動力に、エネルギーソリューションカンパニーとして拡大を目指す

2018/3/19 12:31 FISCO
*12:31JST グリムス Research Memo(1):小売電気事業を原動力に、エネルギーソリューションカンパニーとして拡大を目指す ■要約 グリムス<3150>は、一般家庭から工場、オフィス等の幅広い顧客を対象に、高圧から低圧まですべての電力種別の領域で、エネルギーに関する幅広い商品・サービスを提供している。創業以来、エネルギーに関する豊富な知識を有する営業社員により、顧客のニーズに合った的確なコンサルティングを続けてきたことによる、「豊富な顧客基盤」と「高い顧客満足度」を生かした「成長分野への展開力」が同社グループの強みである。エネルギーコストソリューション事業、スマートハウスプロジェクト事業を中心に増収増益決算を続けているが、今後は小売電気事業を原動力に業績を伸ばす計画である。 グループ傘下には、主に事業者向けに電力コスト削減のコンサルティングを行う(株)GRコンサルティング、電力の小売・取次及びエネルギーマネジメントシステムの販売を行う(株)グリムスパワー、住宅用太陽光発電システムや蓄電池等のエネルギー関連商品の販売及び再生可能エネルギーの開発を行う(株)グリムスソーラーの3事業会社を有する。 1. 2018年3月期第3四半期は大幅な増収増益 2018年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高6,552百万円(前年同期比17.5%増)、営業利益809百万円(同28.4%増)と、大幅な増収増益を記録した。セグメント別には主力部門のエネルギーコストソリューション事業が各種省エネ設備のセット販売やクロスセル、電力料金削減のための電力取次手数料が好調であったことや、スマートハウスプロジェクト事業ではハウスメーカーとの提携販売や塗装・リフォームなどの外注工事が堅調に推移したことなどが好決算につながった。また、小売電気事業でも、既存客を対象に電力小売を推進し、増収増益に貢献した。以上から、売上高営業利益率は2017年3月期の10.6%から12.4%に上昇した。自己資本比率は54.5%、また流動比率も254.2%と高く、財務の健全性は高い。年度換算したROEも23.6%と収益性が高く、前期の18.8%からさらに上昇している。 2. 2018年3月期の業績予想を上方修正、5期連続の増収増益に 第3四半期までの好業績を受けて、同社では2018年3月期通期の業績予想を上方修正した。新予想では、売上高8,970百万円(前期比26.2%増)、営業利益1,000百万円(同33.0%増)とし、5期連続の増収増益決算を予想している。エネルギーコストソリューション事業では、業務用エアコンやコンプレッサーなどのクロスセルが好調に推移し、売上高・利益ともに当初予想を上回る見込みであるが、一方スマートハウスプロジェクト事業では、VPP(Virtual Power Plantの略。いくつかの小規模発電所や、電力の需要抑制システムを1つの発電所のようにまとめて制御を行うこと)における補助金の申請手続きの増加により受注から売上計上に至る時間が伸長したこと等の要因から、売上高・利益ともに当初予想を下回る見込みである。また小売電気事業は、受注は好調に推移しているものの、サービスインまでの時間が想定よりも長くかかっていることから売上計上に至る時間が伸長しており、売上高は当初予想を下回るものの、電力の調達コストが安定的に推移していることから好調に利益を伸ばしており、当初の赤字予想から黒字となる見込みだ。 好業績を反映して、期末配当を前回予想の10円から15円に引き上げた。同社は2017年9月30日を基準日として1対1.5株の株式分割を実施しているため、通期の配当金は分割前換算で37.5円、前期比12.5円の増配で、配当性向は21.2%になる見通しだ。 3. 2017中期経営計画では小売電気事業を原動力に飛躍的成長を目指す 2017年6月28日に発表した2017中期経営計画では、これまで築いてきた顧客基盤を活用し、新たな事業領域としてスタートした小売電気事業を推進することで、売上と利益の増加を目指す。2020年3月期には、売上高15,100百万円(2017年3月期実績比2.12倍)、営業利益1,300百万円(同1.73倍)を計画する。2018年3月期には、営業利益1,000百万円を計画より1年前倒しで達成する見通しであることから、中期経営計画の達成確度は高いと言えるだろう。 ■Key Points ・2018年3月期第3四半期は大幅な増収増益決算で売上高営業利益率も上昇傾向を維持している。 ・2018年3月期予想利益を上方修正し、5期連続の大幅な増収増益決算となる見通しである。好決算を反映して配当予想も増額修正した。 ・「2017中期経営計画」を発表し、小売電気事業を原動力に、グループの飛躍的成長を目指している。2018年3月期予想の上方修正で、計画の達成確度は高まっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《MW》
関連銘柄 1件
3150 東証プライム
2,609
11/27 15:30
-76(-2.83%)
時価総額 62,133百万円
小売電気事業、事業用太陽光発電システムを主力商材とするエネルギーコストソリューション事業が柱。スマートハウスプロジェクト事業も手掛ける。小売電気事業では独自燃調の運用などで安定的な業績成長を目指す。 記:2024/07/05