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インテリックス Research Memo(1):アセットシェアリング事業が倍増ペースで拡大し、収益のけん引役に成長

2018/2/19 15:31 FISCO
*15:31JST インテリックス Research Memo(1):アセットシェアリング事業が倍増ペースで拡大し、収益のけん引役に成長 ■要約 インテリックス<8940>は中古マンションをリノベーション(再生)してから販売するリノベーションマンション事業の先駆け的企業で業界最大手。また、新規事業として2016年5月期よりアセットシェアリング事業(不動産小口化販売)を開始したほか、2017年5月期からはリースバック事業も開始するなど事業ポートフォリオを多様化していくことで、経営の安定性を高めながら収益を拡大していく戦略を推進している。 1. 2018年5月期第2四半期累計業績はほぼ会社計画どおり 2018年5月期第2四半期累計(2017年6月-11月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.7%増の22,218百万円、営業利益が同53.2%増の682百万円と2ケタ増収増益となり、ほぼ会社計画どおりの進捗となった。主力のリノヴェックスマンションの販売高が地方拠点での拡大により前年同期比12.4%増と順調に伸長したほか、その他不動産物件も「アセットシェアリング渋谷青山」(商業ビル)の販売寄与等により同98.2%増と大幅増となったことが主因だ。リノヴェックスマンションの販売件数は前年同期比12.6%増の789件となり、平均販売単価は地方の構成比上昇により若干低下した。一方、仕入件数は同9.6%減の625件と減少した。収益性を重視した仕入活動を行っている首都圏で減少傾向が続いているほか、今まで拡大してきた地方拠点でも同9.8%減となった。地方については、長期滞留していた物件の売却を優先して進めたことが仕入件数の減少要因となっている。ただ、これら長期滞留物件についてはほぼ売却が一巡しており、下期以降の地方での仕入件数は回復に転じる見通しとなっている。 2. 2018年5月期は期初計画を据え置き 2018年5月期の連結業績は売上高が前期比13.2%増の46,875百万円、営業利益が同8.3%増の1,903百万円と期初計画を据え置いた。リノヴェックスマンションの販売高は前期比7.4%増、その他不動産物件の販売高は同52.5%増を見込んでいる。リノヴェックスマンションは仕入れが減少していることから下振れリスクがあるものの、アセットシェアリング物件の販売増でカバーすることは可能と見られる。アセットシェアリング事業の売上高は前期比倍増の28億円を見込んでいるが、このうち上期までに販売した「渋谷青山」と下期に販売する「北千住駅前」(ビジネスホテル)で約25億円が見込めるほか、現在複数プロジェクトが進んでおり、その中から適時販売を進めていく予定となっている。なかでも、京都の京町家をリノベーションし、宿泊施設として再活用するプロジェクトは注目される。複数棟を1パッケージにまとめて商品化する予定で、募集額は1パッケージ5億円前後となる見通し。京町家は4万棟以上のストックがあると言われており、今後の売上増が期待される。 3. 事業ポートフォリオの多様化を推進 同社は今後の成長戦略として、事業ポートフォリオの多様化により経営の安定性を高めながら収益拡大を推進していく方針を掲げている。主力のリノヴェックスマンション事業については、首都圏での伸びが当面見込めないなかで地方拠点での販売を伸ばしていく方針で、新たに広島にも拠点を開設する。また、アセットシェアリング事業やリノベーション内装請負事業を強化していくほか、2017年より開始したリースバック事業の育成にも注力していく。特に、アセットシェアリング事業については対象物件が新築/中古を問わず様々な建物を対象に商品化できることが特徴で、投資家は1口100万円単位(5口以上)で取得でき、相続・贈与対策にもなることから潜在需要は大きい。売上規模としては2019年5月期に40億円前後、4年内には100億円規模まで育つ可能性があり、中期的に同社の収益をけん引していくものと弊社では予想している。 4. 配当性向30%以上(連結ベース)を目標に配当を実施 同社は配当方針として目標配当性向(連結ベース)で30%以上を目安としており、2018年5月期の1株当たり配当金については前期比2.0円増配の34.0円(配当性向30.3%)を予定している。今後、業績が拡大し配当性向が30%を下回れば、増配が期待される。 ■Key Points ・2018年5月期第2四半期累計業績はリノヴェックスマンションの販売増とアセットシェアリング事業の寄与により大幅増収増益に ・アセットシェアリング事業の拡大により、2018年5月期の業績は会社計画を達成できる見通し ・アセットシェアリング事業は売上高で100億円規模を目指し、中期的に収益のけん引役となる (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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中古マンションの買取再販を行うリノベーション事業が主力。国内トップクラスの販売実績が強み。リースバックなどソリューション事業も手掛ける。リノヴェックスマンション販売は順調。ホテル事業は稼働率上昇。 記:2024/06/03