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EG Research Memo(1):“We Guard All“を経営理念に、4事業すべてが好調に推移し大幅増収増益

2018/1/24 15:11 FISCO
*15:11JST EG Research Memo(1):“We Guard All“を経営理念に、4事業すべてが好調に推移し大幅増収増益 ■要約 イー・ガーディアン<6050>は、SNSやソーシャルゲームの運営者向けに監視や顧客サポートなどのサービスを提供する総合ネットセキュリティ企業である。1998年にコンテンツプロバイダとして誕生し、インターネット業界の創成期に様々な新事業を手掛けるなかで2005年に掲示板投稿監視事業に一本化し、イー・ガーディアン株式会社に商号変更した。2010年に東証マザーズに上場してからは、ネット監視事業のイーオペ(株)※1、人材派遣業の(株)パワーブレイン※2、デバッグ事業※3のトラネル(株)、HASHコンサルティング(株)※4、(株)アイティエスをグループ化し、事業領域を拡大してきた。現在は関係会社7社、全国5都市(東京、大阪、宮崎、熊本、仙台)及びフィリピンに拠点を持ち、1,075名の従業員(うち契約社員845名)を抱える企業グループとなっている。2016年9月に東証1部に昇格した。 ※1 イーオペは現在のイー・ガーディアン東北(株)。 ※2 パワーブレインは現在のEGヒューマンソリューションズ(株)。 ※3 デバッグ(debug)とは、コンピュータプログラムに潜む欠陥を探し出して取り除くこと。 ※4 HASHコンサルティングは現在のEGセキュアソリューションズ(株)。 1. 事業概要 主力事業は、ソーシャルサポート事業とゲームサポート事業である。ソーシャルサポート事業は、投稿掲示板やブログ・SNSなどのコミュニティサイトなどを対象に監視・カスタマーサポート、運用、分析といった多種多様な業務を代行する。厳選された人材による監視サービス(有人監視)が基本であるが、その効率を上げるために専門特化した監視ツール(システム監視)も併用される。独自開発されたAI(人工知能)システムにより低コストかつ高品質なサービス提供をする上で武器になっている。 ゲームサポート事業は、オンラインゲームを運営するクライアントに対し、問い合わせ対応を始めとする運営をサポートするとともに、デバッグ等の周辺業務も請け負う。ゲームをリリースする前に行うデバッグ作業からリリース後の問い合わせ対応までをワンストップで提供できる体制を整え、他社との差別化を狙う。両事業を合わせて売上高全体の74.1%を占める。 2. 業績動向 2017年9月期通期の連結業績は、売上高が前期比32.9%増の5,067百万円、営業利益が同44.3%増の811百万円と大幅な増収増益となった。増収となったのは、全事業が前期比で大幅伸長し、2017年1月に連結子会社化したアイティエスの売上が加算されたことも加わった結果である。利益面では、人件費やオフィス費用などが増加したが、増収効果が上回り、大幅増益となった。 2018年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.6%増の5,910百万円、営業利益が同13.8%増の923百万円と増収増益を予想する。ソーシャルメディアやソーシャルゲームはこれまで以上の成長が予想され、同社4事業を取り巻く市場環境は良好だ。LINEカスタマーコネクトの公式パートナーとしての本格展開やビットコイン本人認証サービスなど、新たな武器も加わった。通期予想は前期の高い成長率と比べると控え目な数字であるが、前期も期初予想を多く上回る業績で着地したことからすると、2018年9月期もイレギュラーがなければ上振れが期待できる。 3. 成長戦略 同社は「総合ネットセキュリティ企業」を標榜しており、グループ内のセキュリティ関連サービスのOneStopソリューションの提供を目指している。これまで営業組織は個別サービスごとに編成していたが、今後は1人の営業担当がグループ内のすべてのサービスを営業する体制に変更する。特に既存大手顧客への深耕を強化し、更なる業務量削減や多言語化ニーズに応える追加サービスを提案する。また、AIなどの最新技術も取り入れ効率化し、地方センターや常駐などを組み合わせて高品質なサービスを実現する。 事業別の注目戦略としては、ソーシャルサポート分野での「LINEカスタマーコネクト公式パートナーとしてチャットサポート業務に本格展開」、ゲームサポート分野での「韓国系、中国系、台湾系などの海外ゲーム企業の日本進出支援の強化とフィリピン子会社を活用した第3国への進出支援」、アド・プロセス分野の「自社のセンター内で初心者を育成し、クライアント業務への輩出」などが挙げられる。 Key Points ・主力のゲームサポートとソーシャルサポートで売上高の74.1%を占める ・2017年9月期は4事業すべてが好調に推移、アイティエスの連結子会社化もあり、大幅な増収増益 ・OneStopソリューションの提供体制を整備し既存顧客を深耕。強みのAIはさらに進化 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《HN》
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6050 東証プライム
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時価総額 19,033百万円
投稿監視、風評調査等のソーシャルサポートサービスが主力。ソーシャルゲームのデバッグ業務、ネット広告審査業務等も手掛ける。チェンジHD傘下。成長分野のサイバーセキュリティでは脆弱性診断、WAFを拡販。 記:2024/05/03