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城南進研 Research Memo(1):新3ヶ年中期経営計画を発表。3つの基本戦略に沿った各種施策が順調に進捗中

2018/1/22 13:41 FISCO
*13:41JST 城南進研 Research Memo(1):新3ヶ年中期経営計画を発表。3つの基本戦略に沿った各種施策が順調に進捗中 ■要約 城南進学研究社<4720>は東京・神奈川を地盤とする総合教育ソリューション企業。大学受験の「城南予備校」から出発し、社会環境の変化に対応して、小学生や乳幼児へと教育サービスを拡大してきた。一生を通じた一人ひとりの主体的な学びを支援することを目指している。 1. 2018年3月期第2四半期は増収減益で着地。収益構造改革の効果で利益は上振れ 同社の2018年3月期第2四半期決算は、売上高3,618百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益235百万円(同3.8%減)と増収減益となった。売上高は期初予想にわずかに未達だったが、利益は計画を上回って着地した。大学受験市場の縮小で予備校部門が減収となったほか、個別指導部門も収益体質強化を優先させたため直営・FC合計では減収となった。これを乳幼児・児童教育関連の増収でカバーした。2017年5月に子会社化した認可保育園運営を手掛けるJBSナーサリー(株)も増収に大きく貢献した。利益面では収益構造改革の効果や乳幼児・児童教育関連事業での増益により計画を上回った。 2. 最終年度に営業利益率8.0%を目指す新3ヶ年中期経営計画を発表。各成長戦略が順調に進捗 同社は2018年3月期−2020年3月期の3ヶ年中期経営計画を発表した。業績目標では最終年度に売上高8,654百万円、営業利益率8.0%を目指している。基本戦略は、1)大学入試制度改革への対応とソリューション事業の強化、2)少子高齢化の進行を見越した収益構造改革、3)顧客ロイヤルティの向上によるLTVの最大化の3つから成っている。これまでのところ、それぞれの戦略において着実な進捗と成果を認めることができる。今後は事業間シナジーの追求やソリューション事業の拡大に注力する方針で、順調な進捗が続けば売上高、営業利益率とも中期経営計画の業績計画を達成することは可能だと弊社では考えている。 3. 成長戦略に沿った各種施策の進捗で2018年3月期通期の業績見通しは達成可能 2018年3月期通期について同社は、売上高7,251百万円(前期比4.7%増)、営業利益403百万円(同20.2%増)を予想している。達成のための今下期のハードルは高く見えるが、予備校の整理統合や個別指導部門の不採算教室の整理を進めた効果や、乳幼児・児童教育関連事業の着実な収益拡大により、達成は可能だと弊社ではみている。従来の同社は大学受験生のための夏期講習の収益インパクトが大きく、業績における上期偏重の季節性が顕著だった。しかしながら、乳幼児・児童教育関連事業やスポーツ事業の売上構成比が高くなってきたことで、こうした業績の季節性も薄れつつあり、2018年3月期は上下の差が一段と縮まる見込みだ。 ■Key Points ・2017年度−2019年度の3ヶ年中期経営計画を策定。最終年度に売上高86億円超、営業利益率8.0%を目指す ・顧客満足度向上への意識は従来から高い。人生のワイドレンジに教育サービスを提供する体制が高レベルで整う ・収益構造改革の進展で収益の上下差が縮小。通期見通し達成の可能性は高い (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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東京・神奈川地盤の総合教育ソリューション企業。個別指導教室「城南コベッツ」や映像授業専門教室「河合塾マナビス」、乳幼児教室「くぼたのうけん」等を展開。学研HDと業務資本提携。AI活用の業務合理化進める。 記:2024/09/02