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鴻池運輸 Research Memo(1):総合大手物流会社の一角、構内物流などの「複合ソリューション事業」に強み

2018/1/19 15:31 FISCO
*15:31JST 鴻池運輸 Research Memo(1):総合大手物流会社の一角、構内物流などの「複合ソリューション事業」に強み ■要約 鴻池運輸<9025>は1880年創業の歴史ある会社である。社名に運輸がついているが、主たる業務は単なる物流事業だけではなく得意先の工場内・構内で各種の業務を請負う「複合ソリューション事業」である。主要顧客とは50年以上の取引が続いており、顧客からの信頼は厚く、これが特色、強みともなっている。 1. 2018年3月期第2四半期(実績) 2018年3月期第2四半期決算は、売上高137,363百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益6,486百万円(同3.0%増)、経常利益6,684百万円(同4.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,334百万円(同2.0%増)となった。主力の複合ソリューション事業は食品関連の好調などから増収増益となったが、国内物流事業は外部倉庫賃借費用の発生などから増収減益、国際物流事業においては子会社での輸送効率悪化により増収微減益となった。分野別では、食品関連(定温)以外のすべての分野が増収となったが、特に新規子会社の寄与による空港関連が大きく伸びた。 2. 2018年3月期通期(予想) 2018年3月期通期の業績は売上高278,100百万円(前期比7.7%増)、営業利益11,000百万円(同7.5%増)、経常利益11,300百万円(同5.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,000百万円(同4.2%減)と予想されている。全セグメントで増収増益予想で、分野別でも全分野で増収見込みである。 3. 2030年に向けた新ビジョンを発表 創業150周年を迎える2030年に向けた新ビジョンを発表した。このビジョンの内容は、定量的な目標も設定されているが、むしろ定性的に会社が変わるべき姿を提示している。対外的に株主や投資家だけに向けたものではなく、全経営陣、全社員、全取引先にも向けたメッセージでもあり、今後の動向は大いに注目に値する。 ■Key Points ・長い歴史のある物流会社、顧客先での複合ソリューション事業に強み ・2018年3月期通期は期初と変わらず7.5%の営業増益予想 ・2030年に向けた新ビジョンを発表。今後会社がどう変わるか要注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《MH》
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総合物流企業。1880年創業。食品、鉄鋼、化学など製造業向け請負、物流業務、流通加工業務、国際物流等を手掛ける。日本製鉄等が主要取引先。適正単価の収受、業務効率化進める。31.3期営業利益250億円目標。 記:2024/06/24