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Jストリーム Research Memo(5):顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたサービスをワンストップで提供(1)
2018/1/19 15:20
FISCO
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*15:20JST Jストリーム Research Memo(5):顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたサービスをワンストップで提供(1) ■Jストリーム<
4308
>の事業概要 1. 事業内容 1997年の会社設立以来、インターネットにおける動画配信のトップランナーとして、同社は様々な情報発信やコンテンツ配信に向けたプラットフォームを提供してきた。今日では加えて、コンテンツの企画制作やコンテンツを視聴するためのWebサイトの構築・運用、あらゆる端末に対応した高品質で安定した配信サービスまで、顧客が表現したいコンテンツに対してカスタマイズしたサービスをワンストップで提供している。そのような同社の事業は、コンテンツ配信のプラットフォームを提供する配信事業、コンテンツ制作やシステム開発を行う制作・システム開発事業、その他事業の3つに分けられる。 (1) 配信事業 配信事業では、各種のインターネット動画配信用ソフトウェアを用いて、インターネット上で映像や音声などコンテンツを配信するサービスを行っている。顧客はインターネットを通じてコンテンツを配信しようとする一般企業やメディア企業、コンテンツプロバイダーで、音楽・映画・イベント映像、企業の説明会、教育映像、広告などコンテンツの種類や配信対象の端末を問わず配信が可能となっている。インターネットを通じて多数の視聴者に映像や音声を配信するためには、大量のアクセスに耐える回線やサーバーの確保と安定した運用が常に必要であり、一般企業にはこうした投資は難しい。このため同社のサービスは、各企業にとって、そうした投資や運用にコストをかけることなく、必要なときに必要なだけ配信ができるという利便性がある。 また、同社は同時に大量の視聴に対応できるCDNを自社で保有しており、イベントなどで同時に数万人以上からのアクセスがあるような場合でも、安定してコンテンツを視聴者に届けることができる。また、コンテンツ配信を行う際の付随的なサービスとして、対象を限定したコンテンツ配信を可能にする認証機能や、DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権保護)、コンテンツ販売に必要な課金決済システム、海外からのアクセスを制限できる国内外判別配信といったサービスも提供している。 a) 動画配信プラットフォーム 同社は、コンテンツ管理やセキュリティなどの配信設定、あらゆる端末で視聴を可能にするマルチデバイス対応、アナリティクス機能など、動画配信に必要な機能とワークフローを一元的に提供している。その中心となるのが同社の主力商品J-Stream Equipmediaである。J-Stream Equipmediaは、ライブ機能も含め企業の動画活用に必要なあらゆる機能を装備する動画配信プラットフォームであり、国内最大規模の1,400アカウント以上の導入実績を誇る。同社が自社保有・自社運営するCDNによって常に安定した動画配信を実現するだけでなく、利用者のスキルに依存しない使いやすい管理画面、他社システムと連携できる柔軟性、月5万円からというリーズナブルな価格など、一般企業でも手軽に利用できる仕様になっている。さらに、アカウント営業と専任スタッフが両面からサポートする体制も取っている。同社の動画配信プラットフォームには、J-Stream Equipmediaのほかに、プレミアム版でメディアやエンタープライズ向けに高度な拡張性やカスタマイズ性、マネタイズ機能を持つJ-Stream MediaLize、J-Stream EquipmediaをベースにCRMソリューションサービスのSalesforce(セールスフォース・ドットコム<CRM>)向けに開発されたEquipmedia動画共有ライブラリfor Salesforce等がラインナップされている。 b) CDN 動画や音声などのリッチコンテンツのファイルは、一般にWebサイトを構成するHTML※やテキストなどに比べてサイズが大きく、インターネット上で配信を行うとネットワークに大きな負荷がかかる。特にデータが1ヶ所から集中して配信された場合には、トラフィックが集中するためレスポンスの悪化や通信速度の低下、更には配信の停止という現象が発生する。サーバーや回線を増強することで対応は可能だが、非常に大きなコストがかかり、また増強してもアクセスが少ないときには余剰な設備となってしまう。 ※HTML(Hyper Text Markup Language):Webページを作成するための言語。現在、ほとんどのWebページがHTMLで作成されている。 このため、同社は専用のCDNを顧客に提供している。CDNは、アクセスの集中によるコンテンツ配信のレスポンス悪化や通信速度低下などのトラブルを防止し、Webコンテンツを快適に閲覧・利用できるようにするためのネットワークシステムである。大容量のデジタルコンテンツを配信する際、多くのアクセスを複数のサーバーに振り分け、CDNが顧客の配信データを一時的に保存(キャッシュ)し、顧客のサーバーに代わってエンドユーザーに近いサーバーからデータ配信を行うことで、最短経路による効率的なコンテンツ配信が可能となる。数万人の視聴者を想定した場合でも安定した高速の配信を実現できるので、多くの一般企業やコンテンツプロバイダーは、いつでもどこでも高品質で安定したコンテンツを、安心してエンドユーザーに配信することができる。 J-Stream CDNextは、柔軟な配信制御が可能な管理コンソールと顧客サポートがセットになったサービスである。同社のCDNの特徴は、国内ISPやIDC(Internet Data Center)に配信用サーバーを分散配置した同社独自のネットワークのほか、柔軟な運営を実現する管理画面からの詳細設定、高速プログラムや高性能サーバーなど最新技術の導入、SSL※処理の高速化と幅広く利用できるSSL機能——などである。このため、同社のCDNextを導入した企業は、同社のCDNを利用することで、重くなりがちな動画やゲーム、インターネット通販、さらには一時的にピークを形成するキャンペーンなどのコンテンツを、より高速により安定してユーザーに届けることができるのである。 ※SSL(Secure Sockets Layer):インターネット上で個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを暗号化して送受信する仕組み。 CDNに関連する領域では、Imperva Incapsula、Kollective SD ECDN、Cedexisなどの海外の優れたサービスも組み合わせて販売している。Imperva Incapsulaは、DDoS※1防御/WAF※2統合型セキュリティソフトで、アプライアンス型WAF市場のリーディングカンパニーであるImperva(インパーバ<IMPV>)が提供する、高い検知精度と信頼性を持ったクラウド型WAFサービスである。100Gbps規模の攻撃を9時間防御し続けたという優れた実績もある。Kollective SD ECDNは、米Kollective Technologyが提供する企業向けCDNサービスで、大企業の社内情報共有など動画利用の際に外部インターネットに接続される回線を抑制する。ソフトウェアなので回線増強などの設備投資が不要となっている。Cedexisは、米Cedexisが提供するマルチCDNサービスであり、コンテンツの配信状況が可視化でき、契約する複数のCDNから最適なCDNを自動選択して配信することができる。 ※1 DDoS攻撃(Distributed Denial of Service Attack):複数のマシンから1つのサービスに仕掛ける一斉攻撃。 ※2 WAF(Web Application Firewall):Webサイト上のアプリケーションに特化したファイアウォール。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《HN》
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4308 東証グロース
Jストリーム
355
11/25 15:30
-5(-1.39%)
時価総額 9,960百万円
動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」、ライブ中継サービスが主力。大規模コンテンツの安定配信技術に強み。トランスコスモス傘下。M&Aを通じて事業領域の強化、拡大を追求。 記:2024/06/03
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