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アライドアーキ Research Memo(6):2ケタの増収ながら先行投資負担により営業損失を計上

2017/10/16 15:16 FISCO
*15:16JST アライドアーキ Research Memo(6):2ケタの増収ながら先行投資負担により営業損失を計上 ■業績動向 2. 2017年12月期上期決算の概要 アライドアーキテクツ<6081>の2017年12月期上期の業績は、売上高が前年同期比15.2%増の3,050百万円、営業損失が16百万円(前年同期は108百万円の利益)、経常損失が64百万円(同40百万円の利益)、四半期純利益が同171.5%増の90百万円と2ケタの増収ながら今後の事業拡大に向けた先行投資により営業損失を計上した。もっとも、上期における投資効果が下期以降の業績向上に寄与してくることを勘案すれば、想定どおりの進捗と言える。 売上高は、「国内SNSマーケティング事業」が、サービス間のクロスセル推進に伴う顧客単価の向上により順調に拡大した。また、海外子会社による「ReFUEL4®」についてもリニューアル等の影響によりやや伸び悩んだものの、グローバルクライアントとの取引を中心に着実に立ち上がってきた。一方、「越境プロモーション事業」については、まだ準備を進めている段階であり、業績貢献には至っていない。 利益面で営業損失を計上したのは、さらなる事業拡大に向けて、国内及び海外にて先行投資を実施したことが理由である。具体的には、サービス及び体制強化のための人員増強、新規拠点の開設、広告宣伝強化等に取り組んだことにより、販管費が前年同期比41.9%増(同247百万円増)の838百万円に大きく拡大した。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益が増益となっているのは、事業譲渡※に係る移転損益(特別利益)によるものである。 ※植物特化型のSNSプラットフォーム「GreenSnap(グリーンスナップ)」の運営事業について、会社分割により、(株)大都を株式交換完全親会社とする株式交換を行った。これにより株式交換差益263百万円が発生している。 財務面では、総資産が先行投資に伴う「現金及び預金」の減少等により前期末比6.2%減の3,110百万円に縮小した一方、自己資本が内部留保の積み増しにより同19.2%増の1,607百万円に拡大したことから、自己資本比率は51.7%(前期末は40.7%)に上昇している。 3. 半期業績の推移 半期業績(連結)の推移をみると、売上高が前下期対比9.2%減、売上総利益が同7.0%減と減収減益となっている。減収となったのは、同社単体の売上高がほぼ横ばいにとどまったことと、海外子会社の売上高が大きく縮小したことが要因である。ただ、前者(同社単体の伸び悩み)については、採算性を重視した案件の絞り込みや大型案件の増加に伴うリードタイムの長期化(売上計上時期の後ずれ)によるものであり、利益面(売上総利益)では大幅な増益(過去最高)を実現している。また、後者(海外子会社の縮小)についても、注力していない広告収入の落ち込みによるところが大きい。したがって、実態としては、業績の停滞を反映したものではないという見方が妥当であろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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自社開発マーケティングSaaSツールの提供等を行う。CVR最適化プラットフォーム「Letro」などが主要ツール。マーケティングDX戦略の支援等も手掛ける。海外事業では事業構造の抜本的な改革を図る。 記:2024/10/12