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タカショー Research Memo(1):2018年1月期上期決算は微増収ながら大幅増益を実現

2017/9/28 15:11 FISCO
*15:11JST タカショー Research Memo(1):2018年1月期上期決算は微増収ながら大幅増益を実現 ■要約 1. 会社概要 タカショー<7590>はガーデンニング及びエクステリア商品の企画、製造、販売を主力としており、ガーデニング用品の取扱いでは国内最大級の規模を誇る。「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材のほか、照明器具や池・滝・噴水なども手掛けている。庭での暮らし方を提案する「ガーデンライフスタイルメーカー」として業容を拡大してきた。国内のみならず、海外への販路拡大にも積極的であり、欧州、米国、アジア、オセアニアなどへ展開している。最近では、エクステリア分野(住宅の門扉やフェンス、カーポートなど)のほか、レストランやホテル向けなど市場の大きなコントラクト分野(非住宅市場向けの建材・外装)へも参入するとともに、英国子会社の「ベジトラグアイテム」によるグローバル展開にも取り組んでいる。ガーデンニング及びエクステリア分野においては、企画、生産から販売までを世界規模で展開する唯一の企業として、新たな成長フェーズに入ってきた。 2. 2018年1月期上期決算の概要 2018年1月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%増の9,396百万円、営業利益が同9.1%増の525百万円と微増収ながら大幅増益を実現した。期初計画に対しても、売上高が若干未達となったものの、利益面では大きく超過する結果となっており、好調に推移したと言える。注力するプロユース事業(エバーアートウッド®関連商品やローボルト®ライトなど)が順調に伸びたことに加えて、国際事業(ベジトラグアイテムの米国展開など)が大きく拡大した。ただ、微増収にとどまったのは、ホームユース事業が不採算商品の整理や季節商品販売の伸び悩み(冷夏の影響など)等により落ち込んだことが理由である。一方、利益面では、自社製品比率を高めたことや生産性向上による原価低減を図ったことで想定を上回る営業増益を実現した。 3. 2018年1月期の業績見通し 2018年1月期の連結業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比4.6%増の18,010百万円、営業利益を同15.7%増の582百万円と増収増益を見込んでいる。引き続きプロユース事業が好調に推移するとともに、海外子会社についても、順調に立ち上がってきたベジトラグUSA(米国)を含めて、大きく伸びる想定となっている。一方、ホームユース事業は、商品構成の見直しなどにより業績は一旦踊り場となりそうだ。弊社では、上期実績(特に、利益面)が好調であったことに加えて、1)プロユース事業が大手ハウスメーカーとの取引や海外からの引き合いが増えていること、2)国際事業についても、米国展開を始めとして好調に推移していること、3)低迷を続けているホームユース事業は保守的な水準としていることなどから同社の業績予想の達成は可能であると判断している。特に利益面では、上期までの進捗状況から判断して、上振れとなる可能性にも注意する必要はあるだろう。 4. 今後の展望 弊社では、過去5年間にわたって積極的な先行投資を行ってきた同社のこれからの成長性に注目している。特に、エクステリア分野に加えて、新たに参入したコントラクト分野における案件の広がり、「ベジトラグアイテム」によるグローバル展開など、今後の成長に向けた基盤づくりが形になってきている。また、最近では、プロユース(エバーアートウッド®関連商品等)向けに対する海外からの引き合いも増加しており、新たな成長軸として期待ができそうだ。ライフスタイルの変化に伴う需要の伸びに加えて、ガーデンセラピーなどの新しい領域への可能性も高まるなかで、同社自らが市場を創造・育成していく活動が成功のカギを握ると考えられる。 ■Key Points ・2018年1月期上期決算は微増収ながら大幅増益を実現 ・注力するプロユース向けや海外子会社が順調に拡大 ・特に、英国子会社による「ベジトラグアイテム」が好調 ・2018年1月期通期業績は、期初予想を据え置き、増収増益の見込み(利益面での上振れに注目) ・欧州での物流拠点の拡充など、今後の事業拡大に向けた先行投資を計画 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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7590 東証スタンダード
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時価総額 8,390百万円
環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10